コロナ・ウイルス対策に関連して、Social Distancing とか Herd Immunity とかこれまで聞いたことのないフレーズを目にするようになりました。Herd Immunity は「集団免疫」で訳は定着していますが、Social Distancing は訳がゆれているようですね。直訳して「社会的距離」ではわからないし、「社会距離戦略」なんて訳されてもいるようですが、「社会(的)距離」というと心理的な距離のような印象を日本語話者は抱くのではないかと思います。Social Distancingは物理的な距離の話です。
Social Distancing 戦略は私の身の回りでも次々と実装されています。
私の近所のスーパー(Fresh)では、昨日あたりから、レジに並ぶエリアにビニール・テープで2メートルごとに仕切りをつくり、「この仕切りの中にお客様が一人だけ入るようにしてください」と床に張り紙してあります。別のスーパーでもビニール・テープの仕切りは作ってましたね。
Fresh ではテイクアウトできるホット・ミールも出しているのですが、注文の際にカウンターから離れるようにという張り紙があり、またレジでお金を払う際にも距離を取るように張り紙がありました。
その他の Social Distancing 戦略としては、以前も書きましたがカフェやレストランはテーブルの数を減らして客と客の間が2メートルほど開くようにしています(もちろん複数で連れ立って来たお客さんは同じテーブルに座ることができます)。
それから、同時に店内に入れる客を制限しているお店も多いです。私がよく行くカフェも満員なら30人ぐらい入れるところを8人までと制限していますし、スーパーでもセキュリティ・スタッフがドアのところに立ってナイトクラブのバウンサー(いわゆる黒服)みたいに客の入場を管理していたりします。
さて、話は変わります。新聞に載っていたんですが、アイリッシュ・ウイスキー業界もコロナ・ウイルスと闘うために立ち上がりました。ジェムソンを製造するアイリッシュ・ディスティラーズ社が、自前の設備を活用して、アルコール・ジェル(ハンド・サニタイザーの中に入っているようなジェル)を大量に製造して保険局(HSE)に無償で提供すると発表しました。
HSE はそれを最前線で頑張っている医療関係者に配布するとのことです。