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デジタル Covid 証明書に関する Q&A

 

 来週月曜日から、ワクチン接種済みの人に対して、デジタル Covid 証明書の発行が始まります。アイリッシュ・タイムズの消費者問題担当のコナー・ポープ記者がその詳細について Q&A 形式で記事にしていたので訳してみました。

 

 

www.irishtimes.com

 

 

まだできてないの?

もうすぐ。EUのデジタル Covid 証明書 (DCC) スキームの一環として、ワクチン接種済みの人に対して、来週月曜から EU 内を旅行するためのデジタル Covid 証明書の発送が始まる。

 

すばらしい。つまり、世界が突然また動き出すということ?

いいえ。しかし、これからの数週間で、少なくとも一部の旅行は簡単になる。しかし、しばらくの間は旅行に関する多くの規制はそのまま残る。

 

どういう意味?

まず、このシステムは現在のところ、EU加盟国またはEUに歩調を合わせている国にのみ適用される。ワクチン接種を完全に終えた人、過去6か月以内にコロナから回復した人、Covidの陰性検査証明を提出できる人に、比較的制限のゆるい旅行を認めるものである。

 

アイルランドでこの制度を取り仕切っているのはどこ?

多くの組織がかかわっている。プロジェクトを率いるのは首相官邸。ワクチン・データを提供するのはHSE。厚生省からは公衆衛生に関する情報が入る。そして、あらゆることについて法務省の確認を得る。

 

これだけ多くの人がかかわっているのなら、さぞかし円滑に進んでいるんでしょう?

いやいや、いくつか問題が発生することは予想される。レオ・バラッカー副首相は初期の問題や遅延が起こりうると既に発言している。旅行は時間の余裕をもって計画するようにと助言している。アイルランドと旅行先の国の2つのルールを守る必要があるのだからしっかり計画して、と言っている。

 

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証明書にかかる費用は?

無料の予定。誰もが簡単にアクセスできるようにしなければならないとEUの規則で決まっている。

 

Covid 証明書にはどのような情報が保存される?

名前、生年月日、発行日、ワクチン/検査/コロナ感染に関連する情報、一意のID番号など、必要な情報のみが含まれる。このデータは証明書に残り、証明書を使用した先の他国で保存されることはない。

 

証明書の取得方法は?

ワクチン接種を済ませていれば、郵便または電子メール(メールアドレスを登録している場合)で届く。

 

郵便? 手紙で? 昭和か?

ワクチン接種のステータスを示すバーコードまたはQRコードが記載されている。アプリでコードをスキャンする。質問があればコール・センターに問い合わせることができる。

 

どこでワクチンを接種したかによって何か変わることがある?

どちらともいえる。HSEのワクチン・センターで接種した人はおそらく最も簡単。電子メール・アドレスを含むデータはすべて一元的なシステムに直接入力されている。GPは患者のワクチン・データをシステムにアップロードするのだが、HSEがサイバーアタックを受けたので、GPとHSEをつなぐコンピューター・ネットワークが何週間もシャットダウンされていた。障害から復旧はしたが、遅延が発生する可能性がある。早い段階で自宅や病院でワクチンを受けた人は、手動でリストに追加する必要があるかもしれない。

 

では、このシステムがフル稼働するのはいつ?

EUの合意では、デジタル証明書は7月1日に稼働することになっていた。アイルランドはこれを稼働していない唯一の国。しかし、7月19日には稼働する予定。同じ日に、現在は入国後の隔離を必要とする海外旅行も完全に再開する予定。

 

これらはすべて最終決定?

いいえ。そのときの公衆衛生の状況による。ワクチン接種の進行状況や国内外での変異株の広がり具合によって変わってくる。

 

旅行に関して公衆衛生に関する政府のアドバイスはどうなっている?

必要不可欠でない海外旅行は行わないようにという勧告はそのまま。7月19日以降旅行するのに法的にはワクチンを接種しておく必要はないが、公衆衛生上のアドバイスとしては旅行すべきではないということ。

 

何件ぐらいの証明書が発行されるのか?

来週、180万件のワクチン証明書が郵送またはメールで発送される。

 

まだワクチンを接種していない場合は?

過去6か月以内にコロナから回復した約170,000人にも旅行証明書が発行される。ただし、コール・センターに電話する必要がある。

 

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コロナにまだかかっていないし、ワクチンを接種していないけれども、旅行したい場合は?

民間のPCR検査を受ける必要がある。検査は正式に認可を受けた民間の機関で行うこと。これは、旅行のために検査を求める人により公的な施設がパンクするのを避けるため。

 

旅行に出かける前と帰ってくる前の2回検査が必要になる?

具体的なことはそれぞれの国により異なる。PCR検査が必要な国もあれば、抗原検査が必要な国もある。6歳以上の子供に検査を要求する国もあれば、子供は免除する国もある。旅行先の国のルールに従う必要がある。

 

検査にはどれくらいの費用がかかる?

場所による。アイルランドではPCR検査は69ユーロから150ユーロかかる。スペインやポルトガルではもっと安い。50ユーロくらいでできる場所もある。抗原検査はもっと安い。

 

ほかの国で検査が安い理由は?

夏のシーズンに旅行客を増やすために政府が検査費用の補助を出している場合がある。アイルランドはそれをやっていない。欧州委員会は緊急支援策の一環として10億ユーロの予算で2000万を超える簡易抗原検査を調達した。

 

私はアイルランド人でイギリスに住んでいるが、帰国できる?

できない。少なくとも制限がある。イギリスはデジタル Covid 証明書スキームに参加しないことに決めた。したがって、ワクチン・データに関する連携はない。アイルランド政府はイギリス向けに特別なシステムを導入することを考えているが、まだ具体的にはなっていない。

 

アイルランドの Covid の状況はいまどうなっているの?

マーティン首相によれば、デルタ株により感染者数は増えているが、入院者数や ICU 利用患者数は安定している。

 

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再開したとき旅行はどんな感じになる?

デジタル Covid 証明書をオンラインで認証できる仕組みができていない場合、空港で以前より時間がかかる場合がある。欧州航空航法安全機構によれば、8月にはヨーロッパで毎日24000便が飛ぶまでに快復する見込み。これはパンデミック前の80%にあたる。

 

これはいい話じゃない?

もちろん。しかし、欧州航空航法安全機構は、Covid 確認システムが円滑に実装されない場合、時間通りにフライトを運航するのが難しいかもしれないといっている。EUで週に250万人が飛行機に乗ることになるが、Covidの確認をするため1人の乗客につき12分余計に時間があかかることになる。

 

では、7月19日からの海外旅行を予約してもいい?

ワクチン接種が完了しているのであれば、その日から旅行に出かけられるかもしれない。しかし、これまでもそうだったように、これからの2週間でいろいろなことが変わるかもしれない。

 

子供はどうなる? 子供はワクチン接種ができない

アイルランドの規則では、6歳以下の子供はワクチン接種済みの親または他の条件を満たす人とともに旅行できる。7歳から18歳の子供は、アイルランドに戻るには陰性のPCR検査が必要。子供もコロナからの回復証明書を取得できる。また、欧州委員会は、隔離の必要ない親と旅行している子供は隔離から免除することを提案している。

 

 

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