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日本人を悩ます W の発音

日本人の英語の発音で、r や th の発音が難しいという話はよくでてきますが、w の発音についてはあまり語られません。しかし、w も r や th に負けず劣らずやっかいなのです。

 

ご存じのように日本語には wa (わ) の音はありますが、wi、wu、we、wo の音がありません。wo (を) は一部残っている地方もあるようですが、少なくとも標準語にはありません。そのため、英語で w の音を出さないといけないのに忘れてしまって通じないということがよくあります。

 

w がやっかいなのは、綴りに w が入っていないのに w を発音しないといけなかったり、w が入っているのに発音してはいけなかったりすることです。

 

たとえば、「Question」の綴りには w が入ってませんが、q のあとに w の音を入れて発音する必要があります。ところが「answer」は綴りに w が入っていませんが、w は発音しません。また、「window」には w が 2 つ入っていますが、頭の w は w の音を出しますが、お尻の w は w の音でなくて u の音で大丈夫です。「slow」とか「cow」とかお尻に来る w はだいたい u の音で大丈夫ですね。(w の音を出すというのはどういうことかについては後で説明します)

 

qu という つづりを観たら、ほとんどの場合 w の音が入ります。「quad」(四輪)「quiet」(静かな)「queen」(女王) 「quote」(引用/見積)、「status quo」(現状)などです。

 

もちろん例外もあって「queue」(列)などはwの音なしで普通に「キュー」で大丈夫です。「Quay」(波止場) も「キー」で大丈夫。あと「征服する」という動詞の「conquer」これも w の音なしで「コンカー」で大丈夫。ただしこれが名詞形の「conquest」になると w の音が入って「コンクウェスト」みたいになるんですよ。ややこしいですね。

 

それから、ホアキン・フェニックス (Joaquin Phoenix) さんという有名な俳優さんがいますが、「Joaquin」の q の後ろにはw の音が入りません。ところが頭の h (スペイン語系の名前なので j が h の音になります) の後に w の音が入るんですよ。だからカタカナで書くと「ホワキン」が一番原音に近い表記となります。

 

人の名前でいいますと13世紀の哲学者にトマス・アクィナス (Thomas Aquinas) という人がいますが、これは英語ではトマス・アクワイナスという風に発音します。つまり w が入ります。

 

あとですねえ、「Squirrel」(リス)って単語があるじゃないですか。これ r と l が両方含まれてるから伝わりにくいなんて言われますけど、それだけじゃないんですよ。日本語発音の場合 q の後に w の音が出てないのが伝わりにくい理由だと思います。

 

さらに「gue」や「gui」の綴りの場合も g の後に w の音が入ることがあります。「language」「linguist」「Penguin」「Paraguay」「Guatemala」「Guam」など。

 

ところが入ってもよさそうなのに入らないものもあります。「guerilla」(ゲリラ)「gruel」(おかゆ)「baguette」(バゲット)など。

 

また、日本語話者が気を付けなければならないのは、s の後の w をしっかり発音すること。「Sweet」「Sweden」「Sweat」など。外来語としては日本語では「スイート」「スエーデン(正式な書き方はスウェーデンですが)」「スエット」と w の音を出しませんが、これは出さないと結構な割合で伝わりません。

 

これにもまた例外がありまして「Sword」(刀)は w の音を入れません。「ソード」でOK。ダブリンの地名である「Swords」も「ソーズ」でOK。

 

また、「su」のつづりでもw が入ってくるものがあります。たとえばホテルのスイート・ルームを表す「Suite」(Sweetと同じ発音になります、または w を入れずに「スート」でもいいらしい)、それから「assuage」(和らげる、カタカナにすると「アスウェイジ」)。

 

そしてさらにややこしいのが、英語のつづりに w が入っているし、外来語としての日本語表記にも「ワ」が入っているのに、実際には w を発音しない単語。「Tower」や「Thrower」。ただカタカナでより正確に表記するなら「タアー」や「スロアー」になるのだが、それではちょっと変なので「タゥアー」とか「スロゥアー」にしたいのだが、ちょっとくどい気もする。

 

ちなみに、w で終わる形容詞に -erを付けて比較級にするときや、w で終わる動詞に -er を付けて「~する人/物」にするときも、w は発音しません。「slower」とか「plower」(耕す人)とかね。

 

あとちょっとマニアックにありますが、Dewar’s というスコッチ・ウィスキーがあります。サッポロビールが輸入販売元になってるんですが、日本語表記は「デュワーズ」となっています。ところがこれ、現地では w は発音しないんですよね。カタカナで書くと「デュアーズ」が一番近いです。

 

さて、では実際に w をどのように発音すればいいのか。もちろん日本語にも w の音は存在します。「ワ」の音ですね。「ワ」と言ってみるとわかりますが、日本語では w の音を出すとき上唇と下唇を軽く合わせます。ところが、英語の発音指導の動画などを見てみますと、英語では上下の唇を合わせないっていうんです。そのかわりに唇を少し前に突き出すような形にして w の音を出すようです。

 

しかし、日本語ネイティブにとって q や s の音を出したすぐあとに唇を突き出して W の音を出してくれなんてのはちょっと敷居が高すぎると私は思うわけです。ですので私は基本的に日本語風に口を閉じることで w の音を出しています。だいたい通じます。

 

あともちろんダブリン在住ですので th の音は t と d で代用しています。

 

 

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