反ワクチンの活動をしている人がアイルランドでもいるのですが、その人たちがワクチン推進の旗を振っている政治家や官僚の自宅前にいって大騒ぎするという抗議活動を展開しているそうです。
ターゲットになった1人は、ヴァラッカー副首相。ヴァラッカーさんは最近引っ越しをしたそうなんですが、新しい住居は警備の点からいうと脆弱であると警察が懸念を以前から表明していたらしいです。以前はキャッスルノックのゲート付きのアパートメント・ブロックに住んでいたのですが、今度の家は直接道路に面した一戸建てだそうです。
抗議グループは自ら「We the Sovereign People」(主権者たる私たち) と名乗っているそうです。このグループは`ヴァラッカーさんの家の前に集まり、反ワクチンのプラカードを掲げ、警備の警察官に向かって怒鳴り声をあげました。ヴァラッカーさんはゲイを公表しているわけですが、グループの1人はゲイに対する罵り言葉も叫んでいたそうです。
抗議は数時間続き、事件的なことは発生しませんでした。ほとんどの政党がこのグループの行為を非難しています。
The homophobic, bigoted intimidation witnessed at the home of Leo Varadkar today is outrageous and shameful. The perpetrators must be held to account.
— Mary Lou McDonald (@MaryLouMcDonald) 2021年9月19日
同じグループは先週、ウィックロー県の田舎にあるスティーヴン・ドネリー厚生大臣の家の前にも2回集まり、同様の抗議を行ったそうです。このときも事件的なものは発生していません。
同グループのメンバーは、今後も政治家の自宅前での抗議を続けると言っています。ワクチン接種を市民に奨励しているということで、今後は GP (かかりつけ医) の自宅でも同様の抗議をするらしいです。
このグループのメンバーは、極右、反ワクチンの人、強硬なカトリック活動家などで構成されています。ほとんどが、過去19か月にわたってパンデミックを抑え込もうとする政府の取り組みに反対してきた人々です。
メンバーの1人は、「これは、市民の力によるムーブメントの始まりだ。平和的かつ合法的に彼らの玄関前に運動を持ち込んでいく」としています。
記事のここから先はワクチン活動家の紳士録みたいになっています。
まず、メイヨーのアンドリュー・ヒースマンさん。この人はバスでのマスク着用拒否および社会秩序違反で昨年12月に2か月の実刑をくらっています。
また、ディー・ウォールさん (またの名をドロレス・ウェブスターさん)。この人は有名な極右活動家だそうで、マイケル・D・ヒギンズ大統領を脅迫したかどで警察に事情聴取されたことがあるそうです。この人はドネリーさんの家での抗議には参加していましたが、ヴァラッカーさんのには参加していなかったようです。