アイルランドはワクチンの接種が順調に進んでいるようです。
ミホール・マーティン首相によりますと、昨日の金曜日だけで、41500人がワクチンの注射を打ってもらったそうです。これは、これまでで最大の人数。アイルランドの大人の人口は約380万人ですから、1日で1%が接種したことになります。
今週だけでいっても、月曜が11028人、火曜が21478人、水曜が34863人ですから、ピッチがあがってきているのがわかります。
これまで、25%にあたる948000人が少なくとも1回接種しており、そのうち381000人が2回接種しているそうです。
入院している患者の数は163人。これは10月8日以来最も少ない数。ICUに入っている人は48人です。
ワクチンに関しては、アストラゼネカ・ワクチンから165000回分が予定よりはやく来週届くということで、供給の状況も完全しています。アストラゼネカ・ワクチンの供給が早まったのは、欧州医薬局 (EMA) がアジア工場での生産も許可したからだそうです。アストラゼネカのワクチンは血栓のリスクが副反応としてありますが、メリットがリスクを上回ると EMA は強調しています。アイルランドではアストラゼネカ・ワクチンは60歳以上の方にのみ処方されます。
ジョンソン&ジョンソンのワクチンも来週認められるのではないかと期待されています。J&Jのワクチンは1回打つだけですむのです。ドイツは、J&Jのワクチンの使用に年齢制限を定めないことを決めたようです。アメリカのFDAとCDCは、10日間の一時停止期間のあと、ワクチンの使用を再開すると昨日決めたようです。
J&Jのワクチンが認められれば、来週にはアイルランドにも40000回分が届くそうです。これにより、ワクチン・プログラムはますます加速することになります。
ワクチンの投与が進み、感染者数も減ってきていることから、ロックダウン緩和への期待も高まっています。この件につては来週検討される予定で、木曜か金曜には政府からなんらかの発表があると見られています。
来週の月曜からは、予定どおりロックダウンがちょっとだけ緩和されます。未成年者の接触なしの野外トレーニング(最大15人)が許可されるほか、ゴルフ・コースやテニスコートなど、野外のスポーツ施設もほとんど営業を再開できます。動物園や野外のペット・ファーム、遺跡なども営業再開です。
ダブリン動物園はオンラインのみでチケットを販売することにしたのですが、申し込みが殺到してサイトがダウン。グラストンベリーやエレクトリック・ピクニックなどの大きな野外音楽フェスティバルと同じくらいチケットを取るのは難しかったようです。