たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

強制隔離ホテルに滞在するのはけっこうキツいらしい

 

 

指定された国からアイルランドに入国する人の14日間 (12泊) 強制隔離が先週金曜から始まったんだけど、これがすこぶる評判が悪い。

 

www.irishtimes.com

 

まず、オーストラリアのパースからドバイ (UAE) 経由でダブリン空港に到着したスライゴ―出身の5 人家族。UAEが指定国なので、ドバイの空港で45分いただけなのに強制隔離が必要となった。ホテル滞在にかかる費用は約 6000ユーロ。

 

旅行じゃなくて引っ越しなので、前々からプランを立てていた。強制隔離が必要になることに気付いたのは出発の約50時間前。パースの家は引き払っていたし、もうどうしようもない。単なる乗り換えでUAEに短時間滞在しただけだからと異議申し立てをしたのだが、認められなかったそう。

 

ダブリンのホテルで最初に割り当てられた部屋はもの凄く狭くて身動きできないほどだったとか。今は広い部屋に移してもらったそう。しかし、検査結果がまだ出ていないので、外で運動することも許可されていない。

 

 

www.irishtimes.com

 

それで、強制隔離が始まった初日に早くも 3 人が逃げ出したというニュース。2人はすでにホテルに戻り、もう1人は現在も捜索中と記事にはある (3/27現在)。強制隔離ホテルから逃げ出した人は、最大2000ユーロの罰金または最大1か月の禁固刑が課せられる可能性がある。

 

www.irishtimes.com

 

 ホテルの警備には、民間企業の警備員と軍隊があたっている。しかし、逃げ出す人をつかまえる権限はないそうで、なにかコトが起これば警察に連絡し、警察が対処するということになるらしい。隔離されている人は罪を犯したわけではないので、警察が見張るのは適当ではないということらしい。

 

www.irishtimes.com

 

こちらは、ブラジルから金曜日に到着したルーカス・ボグチェスキーさんの体験談。ブラジルも指定国なので強制隔離ホテルに入らなければなりません。

 

この人はアイルランドの会社にエンジニアとして採用されて、去年の10月から遠隔で働いていたんだけど、いよいよアイルランドに移住して働こうとしたところ、運悪く金曜からの強制隔離に引っかかってしまった。

 

彼はもちろん逃げ出すつもりはないのだが、強制隔離されるのはやはり牢屋に入れられているようだという。エクササイズのためなどに部屋を出るときは、いつも誰かに監視されているという。エクササイズは1日に3回。

 

彼はウイルスから人々を守ることの重要性を理解しており、「たいへんだけど必要な措置」と言っている。

 

ただ、ホテルの値段はちょっと高いと思っている。12泊で1875ユーロなのだが、ほかのホテルで12泊すれば500ドルで済むと言う。

 

食事は 3 食ついているのだが、メニューの選択肢があるのは夕食だけ。ビールは頼めば部屋の前まで持ってきてくれる。掃除は自分でする。ゴミはドアの外に出しておく。

 

ルーカスさんは隔離中も朝7時から夕方5時まで仕事をしていて、英語も教えるという。暇な時間はトールキンの『指輪物語』を読むつもり。

 

 

f:id:tarafuku10:20210329213927p:plain

 

 

アイルランド情報 人気ブログランキング - 海外生活ブログ