たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

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患者にワクチンを打つのを拒否する医師とロックダウンを否定する教授

 

 

私は順番が回ってきたらすぐにワクチンを打ってもらうことにしてますけど、キルデア県セルブリッジの GP がワクチンを患者に打つことを拒否して医師免許を停止されました。

 

www.irishtimes.com

 

この方はセルブリッジのホワイトソーン診療所に勤務するジェラルド・ウォーターズ医師。先月、RTEのラジオ番組に出演して、「conscientious objection」としてワクチンを患者に打たないと発言しました。「conscientious objection」は「良心的兵役拒否者」などと訳されますが、普通は徴兵を拒否するときに使う言葉ですね。

 

その後、アイリッシュ・タイムズのインタビューに対しては、ワクチンは信頼性がなく、必要性もないのだと、ワクチンを打たない理由を語っていました。「Covid-19の病状は、ロックダウンを行い、メッセンジャーRNAワクチンを使用しなければならないほど深刻なものだとは思わない」ということらしいです。

 

また、ウォーター医師は、Covid-19のテストに患者を送らなかったとも言っています。

 

このコメントを受けて、アイルランドの医師を管理する医療委員会は、法律に従い、ウォーター医師の資格を停止する訴えを高等裁判所に提出していました。

 

医療委員会によりますと、倫理ガイドというものがありまして、医療行為を行うにあたって医師はこれを遵守する必要があります。まず、医療に関する法や規制を守ること。総合的な医療システムに関して患者の安全を守るという文化を推進すること。SNSを使用する際も責任をもった投稿をすること。などが求められています。

 

HSEによれば、ワクチンの接種を拒否する医療従事者は持ち場から外される可能性があるとのこと。ワクチンを拒否する権利は誰にでもあるが、他の人を危険に晒すと見なされた担当者を持ち場から外すことは法律で認められているそうです。

 

さて、こちらは先週の記事ですが、UCDの医学部の教授が、Covid-19に関していろいろ間違った主張をして、教職を外されたというニュース。

 

www.irishtimes.com

 

ドロレス・カハル教授は、セントパトリックス・デイにダブリンのハーバート・パークで行われたアンチ・ロックダウンの抗議集会で壇上に登り、「グローバリストがマスクの着用を強制している。酸素の欠乏した人々の方が操りやすいからだ」「マスクを付けた子供は酸素が足りなくなり、IQが低くなる」などと主張していました。

 

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しかし、UCDの看護学部ジョン・ギルモア助教授は、学問の自由は守られるべきだが、医学の研究者は公衆衛生について責任を持つ必要がある、としています。

 

言うまでもありませんが、マスクをしていると酸素が欠乏するという証拠は今のところ見つかっていません。

 

カハル教授の言動は以前から問題になっていたようで、昨年、130人を超える学生が「カハル教授の主張を大学が否定しないのは、彼女の主張の黙認である」というレターに署名しています。

 

いちおう大学側も、彼女の主張は大学の考え方を反映するものではない、という声明を出しています。

 

学生のひとり、エイミー・サンチェスさんは、「Covid-19に関するカハル教授の発言は、ウイルスと戦う公衆衛生の取り組みに大きな害をもたらしている」「議論の分かれる問題を研究するためにテニュアが導入されたわけだが、議論が分かれることと、間違っていることの区別は付けないといけない」としています。

 

 

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