来週末の22日にロックダウン規制が大幅に緩和される予定なんですが、最近またCovid19の感染者数が増えてきてるみたいなんですね。ただHSEトップのピーター・リードさんによれば、これは「パニック・ボタンを押すような状況」ではなく「警告サイン」であるとしています。報道陣の質問に答えたサイモン・コヴェニー外相によりますと、「来週末に予定されている規制解除を(完全に)放棄することはない」としています。つまり、一部は延期しなければならないかもしれないけれども、基本的に大幅解除の方針にはかわりはないということのようです。
感染者数は先週12%増えたそうですが、リードさんによれば、自宅勤務から出勤に切り替える人が増え、社交の機会も増えていることが感染者増加の一因のようです。また、Niac (国家免疫指紋委員会) のカリナ・バトラー教授は、ワクチン接種を受けていない人が多いことを指摘しています。
ワクチンを接種していない人は成人人口の8% (正直、私の感覚ではこれは高いとはいえないと思うんですが)。しかし、ICUに入っている人のうちワクチンを接種していない人の割合は67%だそうです。ワクチンを接種していない30万人と、2回目の接種を受けていない7万人に対し、ワクチン接種を呼び掛けることが重要とリードさんは言っています。
バトラー教授は、ワクチンを受けていない人に信頼感をもってもらうように働きかけることが重要だとしています。
また、バトラー教授は、ブースター・ワクチンをいま打つのがいいかというとそうではないという意見のようです。世界でワクチン接種が遅れている地域にまずワクチンを供給するのが、世界的なウイルスのまん延を防ぐのに有効ということのようです。
医療体制はかなりプレッシャーを受けている状況とのことで、昨晩は全国の12,000床のうち11900が埋まった状態だったとのこと。病院はやっぱり冬の方が忙しくなるらしいのですよ。HSEのアン・オコナーさんによりますと、「まだ10月なのに1月の第一週のような状況だ」と言っています。