たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

マクドナルドの営業再開とダイス・バーの炎上

一部のマクドナルドでドライブスルー営業が水曜日に再開されたというニュースが、今日のアイリッシュ・タイムズ紙に掲載されていました。

 

www.irishtimes.com

 

混乱を起こすといけないということで、マクドナルドは営業再開についてほとんど告知しなかったそうですが。それでも噂を聞きつけた人々が車で列をなし、一時は警官も出て交通整理にあたったとか。

 

記事にはマクドナルドの茶色の紙袋を抱えて最高のスマイルを浮かべているお客さんたちの写真が何枚も掲載されています。コロナウイルス騒動前は、当たり前すぎる存在だったマクドナルド。ややもすれば肥満の元凶、消費社会の象徴などと悪口を言われることもありましたが、やはり私たちの生活にはなくてはならない存在ということなのでしょう。

 

記事は、30年前にモスクワで最初のマクドナルドがオープンしたときに市民が殺到し、それは冷戦の終わりを象徴するものだった、というエピソードから始まります。記事には「今回の営業再開はそれほどエポックメイキングな出来事ではないが」と注釈が入っていますし、まあそのとおりなんですが、コロナウイルスに関しては暗い話題が多い中で、これはほんとに心温まるニュースです。普通の生活を取り戻すために、私たちは一歩一歩着実に進んでいるんだ、と感じさせてくれるからです。

 

さて、もう1つの話題は、ウチの近所にあるダイス・バー(Dice Bar)という人気パブがSNS上で大炎上している件。

 

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ロックダウンで一時休業中のダイス・バー

このパブはケルティック・タイガーまっただ中の2000年にオープン。いい仕事に就いている若い人が集まるパブという印象です。少なくともオープン時には、オーナーの1人が有名なミュージシャンだったはずです(ファイン・ヤング・カニバルズのメンバーの1人だったと記憶していますが、今インターネットで検索しても情報が出てこない)。

 

なぜ炎上しているかというと、パブの公式Facebookアカウントでオーナー氏が、パブが営業できない状況を、アウシュビッツに送られたユダヤ人の状況に喩えた投稿をしたから。経営が困難になるのはわかりますが、百万人以上がなくなったアウシュビッツに喩えるのはさすがに不謹慎だろうということです。

 

その投稿というのがこちら。

 

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既にSNS上では投稿自体は削除されているのですが、わざわざプリントアウトしてダイス・バーの近くのパーキング・マシンに貼り付けている人がいるのです。

 

www.dailymail.co.uk

 

Facebookで反論されたオーナー氏は、「今回のロックダウンのように最初は小さな自由が制限される。時間が経つにつれて自由が大きく奪われるようになり、それがやがてアウシュビッツのような悲劇につながるのだ」という主張のようですが、「いやいや、世界中のほとんどの医療専門家がロックダウンは必要だと言っているだろう」と言い返されています。

 

最後に、今日の朝散歩していたら、バス停の広告ボードに「このパンデミックを皆で力を合わせて乗り切ろう」ポスターが掲出されていました。10秒ごとぐらいに画面が変わっていくスタイルの広告です。ハッシュタグは #InThisTogether です。

 

まず、ロックダウンが少し解除されて、「また会えるようになってよかったね(It’s Great To See You Again)」シリーズ。

 

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そして、様々な分野で働くエッセンシャル・ワーカーの皆さんに感謝するシリーズです。

 

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