宮崎の東国原さんや大阪の橋下さんが話題になってます。人によっては、政治の経験のないタレントに知名度だけで票を入れる有権者をばかにしたりもしますけど、そうとばかりは言い切れないと思います。
政治家は自分の政策を実行することも大事ですけど、方針や結果を有権者に報告することも重要です。説明責任 (accountability) ということですね。日本の政治家って、その辺のことをないがしろにされている方が多いのではないかと思います。
こっちで会社で働いてますと、ちゃんと仕事をしてれば上司は見ていてくれるなんてことはありません。上司は忙しいわけですから、自分のした仕事をわかりやすく報告して仕事完了です。極端にいえば、試験の成績がいくらよくても名前書いてなかったら 0 点なのと同じで、上司に報告を怠ったら評価点は 0 なわけです。英語だと、私の上司は○○さんです、というのは「I report to Jenny.」のようにも言います (Jenny is my manager. がたぶん一番一般的ですけど)。辞書には、上司が superior で部下が subordinate なんて載ってますけど、こういう言い方は実際には聞いたことありません。
政治家も同じで、いくら仕事していても、有権者に説明しなければ評価点は 0 ということでいいんじゃないでしょうか。有権者だって、仕事したり、家族と過ごしたり、忙しいわけですから。日本は大手メディアが世論を誘導することしか考えてないから、政治家の人もかわいそうっちゃかわいそうですけど。
タレント政治家の人は、その辺が得意っていうか、少なくとも有権者に説明しようとする意欲があるし、世論を味方にして自分の政策を進めようとしているわけですから、少なくとも顔は一般の人々の方を向いています。だから、有権者がそういう人に票を入れるのも一理あるんじゃないかと思います。
(写真はタレント首長の嚆矢、横山ノックさん)
