森永ドロップ

アジアンマーケットで缶入りの森永ドロップがあったので、思わず買ってしまいました。缶入りのドロップといえば、サクマのかカワイの肝油なのですが、森永のは聞いたこともありませんでした。台湾で作っている製品らしい。調べてみると、明治や森永も昭和 30 年代まで缶入りドロップを作っていた。ちなみにサクマとカワイの缶入りドロップは今も健在です。

この森永版がサクマ版に劣るのは、ハッカ味が入っていないことです。缶を逆さにして振るときに、もしかしてハッカ味が出てくるんじゃないかという緊張感、実際にハッカ味が出てきたときのガッカリ感、卑怯と知りつつハッカ味を缶に戻すときの罪悪感、残り少なくなって何度振ってもハッカ味しか出てこなくなったときの喪失感。缶入りドロップにまつわるそういったさまざまな思いを体験する機会を、森永ドロップはいたいけな少年少女たちから奪っているのではないでしょうか。冗談です。

ブリキ缶に郷愁を感じるのはどうも日本人だけではないらしくて、こちらでもお菓子を買ってクーポンを集めると復刻版のブリキ缶を貰えるというキャンペーンをやっていました。それにまんまと引っ掛かった私が手に入れたのがご覧の Cadbury's ミニロールのブリキ缶です。