たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

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アイルランドとイングランドの親善試合が決定、ホームとアウェイで1試合ずつ

イングランドのサッカー協会 (FA) は来年で設立 150 周年だそうです。それを記念して何試合か親善試合を組んだんですが、王者ブラジルや昔からのライバルのスコットランド (世界初のサッカーの国際試合はイングランド対スコットランド) とともに、アイルランドも対戦相手として名を連ねました。アイルランドとの試合は来年 5 29 日、ロンドンのウェンブリーにて。
 
それだけじゃなくて、2014 年秋にはイングランドを AVIVA スタジアムに招いて、今度はホームで戦うこともほぼ決まりらしい。
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前回、アイルランドとイングランドが対戦したのは、1995 年のことです。ダブリンのランズダウン競技場でのフレンドリーだったんですが、観客席で暴動が起きて、試合が打ち切りになりました。私はテレビで観てたんだけど、あれからもう 17 年も経つのか。
 
当時はフーリガン全盛の頃で、警戒はしていたはずなんですけど、警備の網をかいくぐって悪い人が入ってきてしまったんでしょうね。イングランド・サポーターの席を 2 階席にしたのもまずくて、椅子を壊して下の階に投げるんですよ。下の人はたまらんです。火も付けたりしてた記憶がある。
 
同じ頃、イングランドのサポーターがイタリアでも暴動を起こしたことがあって、そのニュースをテレビで見てたんですが、FA の一番偉い人がインタビューに答えて、開口一番、「イタリアの警備が悪い」って言ったんですね。日本的には、そこはひとまず「うちのサポが混乱を引き起こして申し訳ない」みたいなことを言いそうな場面だったので、私は「ああ、これがヨーロッパの交渉術か」とそのときはびっくりしたのですが、今になって考えても、あのときの FA の偉い人の対応はやっぱりちょっとおかしいと思う。
 
それで、試合が中止になった時点で実はアイルランドが 1 0 でリードしてたんです。可哀想なのは点を取ったデビッド・ケリー選手です。この人は割と長期にわたって代表に呼ばれてたんですが、いつも補欠扱いだったんですね。ところがこの日はたまたま先発のチャンスが巡ってきた。そして点を取った。覚えてますけど、ゴール左の角度のないところからのシュートでした。
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イングランド相手に点を取るっていうのはアイルランドでは凄いことです。公式戦だったら英雄ですけど、まあこれは親善だったんで準ヒーローぐらい。それでも凄いです。
 
しかし、試合が中止になったせいで、ケリー選手のゴールは公式の記録としては残らなくなりました。ケリー選手はインタビューに答えて、「それでも、私はイングランド戦でゴールを決めた。私の心の中ではそういう風に残る」みたいな泣けることを言っていました。
 
などと書きながらインターネットをあさっていると、当時の映像が Youtube にありました。火を付けたんじゃなくて、ロケット弾を飛ばしてたみたい。けが人も出ましたけど、逆にけが人だけで済んだというか、もっと大変な事態になる可能性もあったわけで、ほんとこういうのは勘弁してほしいですね。サッカー関係ないでしょ、こういう人たち。
 
 
(上の写真はAVIVA スタジアム、下の写真は試合当日のケリー選手)