昨日の4日にアイルランドはハンガリーと親善試合をして0対0で引き分けました。これで14試合連続負けなし。シェイ・ギブンやリチャード・ダンなどの怪我上がりの選手が順調に回復しているのが収穫でしょうか。試合内容は、、、まあそれは聞かんとってくださいw さあ、いよいよポーランド入りです。
先発メンバー
ギブン;オシェイ、ダン、セントレジャー、ワード;ダフ、アンドリュース、ウィーラン、マギーディー;ドイル、キーン
ギブン;オシェイ、ダン、セントレジャー、ワード;ダフ、アンドリュース、ウィーラン、マギーディー;ドイル、キーン
これがたぶんEURO本戦でもスターティング・ラインアップとなるでしょう。
ウェストウッド、ウォルターズ、コックス、ハント、ギブソン、グリーンもサブで出場しました。
表題の「フレンドリー・マッチとエキシビション・ゲーム」なんですけど、こういう公式戦ではない試合のことをイギリスやアイルランドではフレンドリー・マッチ (親善試合) というんですが、アメリカでは「エキシビション・ゲーム」というらしいんですよ。
こっちでエキシビション・ゲームっていったら、引退記念試合とか、チャリティーの試合とか、オールスターとか、そのときだけ集まってチームを作って戦う試合になるんで、意味が違うんですね。
それで、Wikipedia の英語版の編集してたんですけど、ああいう場でもアメリカとイギリスのライバル関係みたいなのがちょっとあるんですね。もともとは「Friendly match」と「Exhibition game」という項目が別々にあったんですが、アメリカ人の編集者が「同じ意味のことなんだから統合 (マージ) しよう」って言い出して、イギリス人がそれに反対してたりしてたんです。
私もたまたまその場にいたので、まあ英語ネイティブではないので参考意見ぐらいのつもりで意見言ったりしたんですが (2つ上の段落に書いてあるようなこと)、アメリカ人編集者が強引にマージしてしまったんです。イギリス人の方はどうでもよくなったのか何も言ってこなかったので、今でもそのままになっています。
私はフレンドリー・マッチのことをエキシビションと言われるのが凄く安っぽくなるので嫌なんで、自分の書いた記事で friendly match という言葉を使っても絶対 exhibition game にはリンクしません。
なんで親善試合っていうのか自分なりに考えたんですけど、こっちのスポーツはあくまでクラブ単位なんです。だから、考え方としては、選手だけがクラブの一員なんじゃなくて、見にきてる人もクラブの一員なんですね。だから、クラブとクラブが親善を目的として試合をするっていうのが成り立つんですね。
アメリカ人の編集者は「スヌーカー (イギリスで盛んなビリヤードの一種) でもエキシビションゲームって使ってるよ」って言ってたんだけど、スヌーカーはいいんですよ。あれはあくまで選手個人の戦いで、クラブじゃないし、観てる人は選手の一部ではないから。
それをエキシビションって言われると、観に来ている人は単なる exhibit する対象、文字通り単なる観客の位置に落とされてしまうんですね。その辺が安っぽく感じる原因なのかなーと。
話が長くなって申し訳ないんですけど、何が一番書きたかったかというとですね、Jリーグにガンバ大阪っていうクラブがあります。それで、そこの球団社長が最近代わったらしいんですけど、新しい社長さんが「お客様第一を目指す」って号令をかけたんです。
それを聞いて、私は「もうこの人わかってないなー」と思ったんですね。娯楽を提供する人 VS 娯楽を消費する人みたいな構図に落としこまれたくない人はいっぱいいるんじゃないでしょうか。
サポーターは、消費したいんじゃなくて、創造したいんです。クラブの一員としてアイデンティティを共有したいんです。サプライヤーVS顧客みたいな上下関係じゃなく、対等な関係で参加したいんです。いくら消費したって幸せになれないことはもうそろそろかなりの人が気づいているんじゃないでしょうか。単に消費したいんだったら、私だってカマタマーレ讃岐じゃなくてバルセロナを応援しますよ。その方が絶対楽しいもんw
あと、これはほんとに余談ですけど、ビジネスの枠組みの中だけで考えても、ガンバ大阪みたいなブランド構築を考えないといけない会社で「お客様第一」みたいなことを公言することが適切な戦略とは思えないです。なんでもいいですけど、たとえばルイヴィトンとかがこんなこと言わないでしょう。ブランド構築する組織だけじゃなくてプロフェッショナルなサービスを提供する組織 (病院とか) でもそうですけど。
なんかもう、ほかにアイデアなかったの?、っていう感じですが、上に立つ人がもうちょっと戦略的に考えてくれないと、みんながしんどくてつまらない世の中になってしまいます。まあ、私みたいな零細企業のおっちゃんに言われても耳を貸してくれないと思いますがw
(写真は対ハンガリー戦でボールを争うケビン・ドイル選手、アイリッシュタイムズ紙より)