サッカーのゴール・マウスっていうかゴール枠ですね、あれ、日本ですと全体をゴール・ポストと呼んで済ましてしまうこともありますけど、post っていうのは基本的に縦に長いものですので、英語ですと両脇の垂直の 2 本の棒が post です。で、post をつなぐ地面に水平な棒ですが、これが crossbar (クロスバー) です。
それで post と crossbar を合わせてなんと呼ぶかというと woodwork です。木で作った構造物はすべて woodwork と呼んでいいと思うんですが、サッカーで woodwork というとゴール枠のことになります。昔はゴール枠が木製だったので、その名残りで今でもそんな風に呼ぶんでしょう。
もちろん、「ゴールの枠」をそのまま訳して the frame of the goal でもいいですけど、ちょっとまどろっこしくなりますね。
シュートがゴール枠を叩いたと言いたいとき、次のようになります。主語は、ボールでも、選手でも、チームでもかまいません。
The ball hit the woodwork twice.
Kagawa hit the woodwork twice. (香川のシュートは 2 度ゴール枠を叩いた)
Japan hit the woodwork twice.
もちろん、「クロスバーを叩いた (hit the crossbar)」とか「ポストを叩いた (hit the post)」とも言えるわけですが、クロスバーを 1 回、ポストを 1 回叩いたんだけど、まとめてゴール枠を 2 回叩いたことを表現したいときに woodwork を使うと便利です。
The ball hit the woodwork twice.
Kagawa hit the woodwork twice. (香川のシュートは 2 度ゴール枠を叩いた)
Japan hit the woodwork twice.
もちろん、「クロスバーを叩いた (hit the crossbar)」とか「ポストを叩いた (hit the post)」とも言えるわけですが、クロスバーを 1 回、ポストを 1 回叩いたんだけど、まとめてゴール枠を 2 回叩いたことを表現したいときに woodwork を使うと便利です。
日本語でよく言う「シュートが枠に行く」は、on target を使います。
The shot was on target. (シュートは枠にいった)。
枠に行かなかった場合は off target です。
The shot was on target. (シュートは枠にいった)。
枠に行かなかった場合は off target です。
ゴールマウス (goalmouth または goal mouth) は枠のことじゃなくて、ゴールのすぐ前のエリアを意味します。たとえば、「ゴール前の混戦」は the goalmouth scramble です。
日本で木製のゴール枠なんて見たことないし、アイルランドでもほとんどないと思うんですけど、私たちがソフトボールの練習をしているマーレー・パーク (Marlay Park) は今でも木製のゴール枠が現役で活躍しています。
ゴール枠は恒久的に設置されていて、試合になると各チームがネットを持ってくるみたいです。
一度だけゴール枠のことを paintwork って表現したのを活字でみたことがあります。paintwork はペンキを塗った構造物を指す単語なので、woodwork より paintwork の方が現実に即した呼び方ではあるんだけど、やっぱり paintwork は流行んないでしょうねー。情緒がないもん。