たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

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本田圭佑選手

本田選手、活躍しましたねー。昨日の試合はセタンタ・スポーツで見てました。セタンタはアイルランド資本のスポーツ専門チャンネルです。

 

チャンピオンズ・リーグの決勝トーナメント一回戦セカンド・レグ。本田選手の所属するCSKAモスクワとセビリアの試合。本田選手は前半、先制点をアシストしたかと思えば、後半には FK で決勝点を奪い、CSKA の準々決勝進出に大貢献しました。

 

FK はけっこう距離あったんだけど、いったん右に曲がりかけて GK を釣っといて、途中で軌道が左に変わるっていう本田スペシャル。解説者は「GK の Howler (とんでもないミス)」、「GK saw it late (GK はボールが来るのがよく見えなかった)」って言ってたけど、あれはちょっと処理しにくいと思う。

 

前半のアシストは、スローインのボールをペナルティ・エリア内で受けて、フォワードのネツィト選手に渡したんだけど、ペナルティ・エリア内で仕事できるのがすごい。この場面は、あんまり敵 DF のプレッシャー受けてなかったけど、ボディー・コンタクトいやがるタイプの選手だと、あの場所であんなに落ち着いてプレーできないと思う。

 

先週末のロシア・リーグの試合でも本田選手はロスタイムに決勝点を挙げたんだけど、点を取ったのもさることながら、その直前のプレーで中央でヘディング競って、つぶれながら味方にボールをつないだのが利いてた。これまでの日本のいわゆる攻撃的 MF にはいなかったタイプ。

 

このまま本田選手が活躍すれば、中沢選手&ツーリオ選手の CB、長谷部選手のアンカー、本田選手のトップ下で中心線がしっかりしてくるし、うまい系の選手は中村剣豪選手、遠藤選手、中村俊輔選手、速い系の選手は松井と石川選手で駒がそろってるから、あとは FW か。森本選手と平山選手が台頭してくれればいいんですが。3 ヶ月くらい前は絶望的な気分でしたが、ここに来て私もがぜんやる気が出てきました。

 

試合後はスタジオに戻って解説者がポスト・マッチ・アナラシスをやるわけですが、得点シーンのダイジェストは当然のこととして、本田選手のプレーだけをつなげてダイジェストやってました。これまでは、こういうのをやると、ジャポニズムっていうかオリエンタリズムっていうか、モノ珍しさみたいなニュアンスがあったような気がするんだけど、今回の本田選手はどっかの国の普通にすごい選手っていう感じで普通に語られてた。もちろんこれは、中田選手や中村選手など、ヨーロッパで道を切り開いてきた先達のおかげでもあります。

 

解説者が言うには、「(CSKA の攻撃のもうひとつの核であり、スペインリーグへの移籍を望んでいるとされる) クラシッチは今日はよくなかったけど、本田はよくやった (Honda stepped up. たぶん、スカウトの印象がまた上がったぐらいの意味)」「1000 万の移籍金は安すぎる (単位は言わなかったけどたぶんユーロ)」、「英プレミアのチームは残念がってるんじゃないか。でも、もしかしたら a yard short (ちょっと遅い) という見方をしたのかも」。アナウンサーが「ナカムラやミズノなど、こちら側の世界 (ブリテン諸島) では日本の選手はテクニックが優れていることで知られているが」と振ると、解説者は「本田は彼らより強い (stronger)」

 

セタンタ・スポーツの解説は、アイルランド人 (生まれはイギリス) のパット・ドーラン (Pat Dolan) ていう人。アーセナルのユースにいたんだけど、主にアイルランドのリーグで活躍した。カラフルな人柄で人気なんだけど、元アスリートとは思えないほど恰幅がいい。この人が出てくると、あれ、いま相撲中継見てんのかな、っていう気分になる。

 

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