ちょっとタイトルが煽り気味になってしまいましたが、今日のアイリッシュタイムズの一面にすごい写真が掲載されていました。マリンガー近くのエネル湖の上空を飛ぶムクドリの群れです。ムクドリが集まって巨大な鳥のような形を作っています。湖に移る黒い影も凄みがありますね。
ムクドリは冬になるとこのように何百羽も、ときには何千羽もが集まって、こうした群れを作ります。天敵から身を守るためといわれます。この群れは間断なく複雑怪奇に形を変えるのですが、写真はその一瞬を切り取ったもの。
この写真が撮影されたときの動画はこちらの記事からどうぞ↓
撮影したのはジェイムズ・クロンビーさん。Inpho という写真エージェンシーと契約して仕事をしています。ふだんはスポーツ関係の写真を撮っているそうですが、湖の近くに住む友人のコリン・ホグさんに、コマドリの群れの写真を撮ってはどうかと提案されたそう。ホグさんは上の記事に掲載された動画を撮った人です。
それで、クロンビーさんは時間を見つけてはエネル湖に通いました。回数にして50回ほど。コマドリはあと数日すればこの湖を去る可能性が高かったので、この冬最後のチャンスだったのかもしれません。
クロンビーさんの使用したカメラは Canon EOS-1D X Mark III。この写真が撮れるまで、この日だけで 400 ~500 回もシャッターを切ったそうです。
アイルランドは日本のような宅配制度は基本的にありませんので、紙の新聞を読む人はコンビニとかで買うわけです。だいたい平積みです。そこで人の目を引き付けるために、いつも写真 (たまに風刺画) が一面の上部の目立つところに掲載されています。