たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

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2016 ヨーロッパ選手権予選第 1 戦: グルジア 1 - 2 アイルランド

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マーティン・オニールが監督になってから 10 カ月、親善試合 8 試合を経て、やっと公式戦を戦うことができました。ヨーロッパ選手権予選の第一戦、トビリシで開催された対グルジア戦は、終了間際のマギーディーのスーパー勝ち越しゴールでアイルランドが勝ち点 3 をもぎ取りました。

 

マギーディーは、これまで代表で 69 試合出場して 3 得点と、攻撃の選手にしては極端にゴールが少なかったわけですが、この日は先制点と決勝弾の 2 得点。彼の決定力が勝敗を分けたと言っても過言ではございません。

 

1 点目は確かにラッキーな要素もありました。ロングボールをウォルターズが頭で競って、キーンがヒールで流し、マッカーシーが中央でなぜかドフリーになっていたマギーディーにパス。キーパーとの 1 対 1 をうまく制して先制。

 

2 点目は、この試合は引き分けかなーなんてみんなが思い始めた後半ロスタイムに入るか入らないかの時間帯です。これまた中央でゴールに背を向けてボールを受けたマギーディーが、両足で細かくボールをコントロールしてターン。ゴール左にカールさせながら美しいシュートを決めました。

 

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マギーディーはセルティック時代にオニール監督の下でやってたんですが、才能はありながらも模範的な態度の選手じゃなかったわけです。先発に選ばれないからとアウェイに同行するのを拒否したり。それもユース時代に。ナマイキなクソガキです。しかし、そんな彼も 28 歳。オニール監督も試合後のインタビューでほめちぎっていました。

 

先発メンバーは GK にはギブンじゃなくて、フォード。これはまあ事前にオニールが匂わせていたのでサプライズではないみたい。フォードはデビューが遅かったのでまだ若い印象だったけど、34 歳だから、ギブンとは 4 つしか違わないですね。

 

それからミッドフィールダーは安定のウィーラン。その前にマッカーシーとクイン。オニール監督になってから 8 試合中 6 試合にフーラハンが先発起用されていたのですが、クイン先発は思い切りましたね。

 

右サイドがウォルターズ、左がマギーディー。そしてワントップにキーンです。

 

勝ったのは良かったんですけど、RTE の解説陣はパフォーマンスに非常に不満そうでした。中盤のビルドアップがまるでできてないと。ウィーランが中盤の底にいて、マッカーシーとクインが前にいすぎるので、ウィーランが孤立しちゃってチームとしてのまとまりがないと。

 

グルジアの同点弾はグルジア視点でいうとスーパーゴールですね。PK エリアの右外から、エイ、ヤーで振りぬいたら入っちゃった、みたいな。たぶん GK は選手がじゃまになってボールが見えなかったと思う。一歩も動けず。アイルランド視点でいうと、もうちょっと早めに詰めとけよ、みたいな。しかし、あそこから撃つとは思わなかったんだろう。

 

あと、不安な点っていうほどでもないけど、オニールとロイ・キーン助監督が、メディアのネガティブな報道にもうイライラし始めている。いまはそれほどネガティブな報道ないんですけどね。トラパットーニの後期とかスタントンの頃とか凄かったし。

 

それから、今回の予選勝ち抜けレギュレーションをおさらいしておきますと、アイルランドの属するグループ D は全 6 チームで構成されていて、ドイツ、スコットランド、ポーランド、グルジア、ジブラルタルがいます。ジブラルタルはメジャーな大会に初参加。出場チームが 24 チームに増えたので、2 位までが自動的に本大会に出場。3 位のチームがプレーオフ出場です。

 

ドイツの一位抜けは既定路線ですから、実質的な相手はスコットランドとポーランド。この 2 か国を上回って二位抜けが目標です。だから、昨日の勝ち点 3 はとても大きい。グルジアはあんまりいいチームじゃなかったから、ポーランドとスコットランドもトビリシでは勝ちそうだし。

 

他球場の結果は、ドイツ 2 - 1 スコットランド、ジブラルタル 0-7 ポーランド。アイルランドの次の試合は、10 月 11 日のホーム、ジブラルタル戦。

 

アイルランド先発メンバー:
REPUBLIC OF IRELAND : Forde (Millwall); Coleman (Everton),O'Shea (Sunderland), Wilson (Stoke), Ward (Burnley); Whelan (Stoke), McCarthy (Everton); Walters (Stoke), S. Quinn (Hull), McGeady (Everton); Keane (LA Gaalxy)
サブ:
Long (Southampton) for Keane (73), Brady for Quinn (73), Meyler (Hull) for McCarthy (90)

 

アイルランド得点:
McGeady (23, 90)

 

グルジア得点
Okriashvili (38)

 

写真は上が決勝点の瞬間、下が決勝点を決めて喜ぶマギーディー。アイリッシュタイムズ紙より。