I'm So Excited (2013 年、スペイン)
スペイン語原題: Los amantes pasajeros
5/4 at Light House Cinema
監督: Pedro Almodóvar
出演: Javier Cámara, Cecilia Roth, Lola Dueñas, Raúl Arévalo
飛行機の車輪が下りなくなって、着陸許可が出るまであてもなく上空で燃料を消費している機内を舞台にしたドタバタコメディー。スチュワードは3人ともゲイ。ビジネスクラスの客は曲者ぞろい。エコノミーの客は騒ぐといけないので睡眠薬でみんな眠らせているという大胆な設定。ポインターズ・シスターズの「I'm So Excited」に合わせてスチュワード3人が踊るシーンが圧巻。
The Gatekeepers (2012 年、イスラエル)
5/5 at Light House Cinema
監督: Dror Moreh
出演: イスラエルの情報機関シャバックの歴代長官
イスラエルの情報機関であるシャバックの歴代長官は、これまで誰もインタビューに応じたことがなかったそうだ。そのうちの1人で今は政治家になって閣僚になっているんだけど、彼が監督の求めに応じて生きている歴代長官全員に声をかけて、このドキュメンタリー映画が実現した。ここにきて秘密主義を解除するのも何か政治的な意図はあるんだろうけど、映画自体はとてもおもしろかったです。
Jump (2012 年、イギリス、アイルランド)
5/7 at Light House Cinema
監督: Kieron J. Walsh
出演: Nichola Burley, Martin McCann, Richard Dormer
北アイルランドのデリーを舞台にした犯罪ドラマ。時系列が前後するシナリオなので、最初はこんがらかるんだけど、お話が進むにつれてそれが気持ちよくほぐれていきます。
Me and You (2012 年、イタリア)
イタリア語原題: Io e te
邦題: 孤独な天使たち
5/10 at Light House Cinema
監督: Bernardo Bertolucci
出演: Tea Falco, Jacopo Olmo Antinori
ベルトリッチ監督の約 10 年ぶりの新作。ベルトリッチももう 72 歳かあ。『ラストエンペラー』みたいな超大作とは対照的に、今作は小品。学校のスキー合宿をさぼって半地下に隠れていた内向的な少年のところに、荒れた生活をしてる異母姉が突然押し掛けてくる。お話はほとんどこの隠れ家で進みます。主題歌がイタリア語版の Space Oddity なんだけど、すごくいいんですよ。誰が歌ってんのかなと思ったら、デビッド・ボウイーその人でした。イタリア語の歌詞は訳詞じゃなくて新しく書かれたものだそうで、タイトルが「Ragazzo solo Ragazza sola (孤独な少年、孤独な少女)」。この映画のテーマにぴったりなんですね。だから、まあ、テーマソングなんですけどね。
Mud (2012 年、アメリカ)
5/11 at Light House Cinema
監督: Jeff Nichols
出演: Matthew McConaughey, Tye Sheridan, Sam Shepard
父と息子の関係モノ。プラス、少年の成長物語。ただし、この少年っていうのは、父と息子の2人とは別の登場人物です。息子のマコノヒーは犯罪者で隠れてるからほとんど動かないんだけど、この少年が走り回ります。その対比を見せておいて、後半はもう一気にね。そのあたりが見所です。