モナハンの町を歩いていたら、キャリックマクロスに引き続いてまた見つけました。アイルランド自由国時代の郵便ポストです。
これはまたちょっと珍しい郵便ポストです。というのも、ポストの下部には「S E」の文字、上部には「P & T」という文字が入っています。普通はどちらか1つしか入っていません。
キャリックマクロスのところでも書きましたが、ケルト模様で飾られた円の中にケルト文字の「S E」は、アイルランド自由国を意味するアイルランド語、Saorstát Éireann の頭文字。アイルランド自由国が存在したのは 1922 年から 1937 年までです。「P & T」は Post and Telegraph の略で、アイルランド政府の郵便電信省を指しています。この省は 1924 年に発足し、1984 年に現在の An Post に取って代わるまで存続しました。
「S E」と「P & T」の両方が書かれたポストというのは初めて見ました。最初からこの形だった可能性もありますが、もしかしたら「S E」の紋章の入った蓋の部分だけ再利用したのかもしれません。この郵便ポストはマーケット・ハウスのそば、マーケット・ストリートにありました。
もう1つモナハン・タウンの郵便ポストをご紹介。こちらは聖マカータン大聖堂の前にありました。
この郵便ポストはランプボックス型と呼ばれます。もともとはロンドンの街角で街頭のポスト (ランプポスト) に括りつけられていたのでランプ型と呼ばれます。
ちなみに郵便ポストには 3 つの種類があって、1つは円柱のピラーボックス型、壁埋め込み形式のウォールボックス型、そしてランプボックス型です。ランプボックス型は容量はあまりありませんが安価です。人口の少ない田舎でよく見かけます。ただし、新しい一本足型のポストもランプボックス型に分類されます。
ちなみに聖マカータン大聖堂はこちら。立派なゴシック建築ですね。