たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

アーディー (Ardee) の町

アーディー (Ardee) は N2 沿いにあるラウズ県の町です。 人口約5000人。最近の幹線道路はバイパスになっていて町の中を通ってないことが多いのですが、アーディーは町の中を N2 が通っています。したがって交通量が多いです。アーディーは中世の頃から壁に囲まれた街として発展したのですが、最近は開発が進んで中世の面影はだんだん少なくなっているそうです。

 

町の名前は Áth Fhirdia というアイルランド語が元になっているのですが、これは「フェルディアの砦」という意味です。ケルト神話の英雄であるクー・フーリンとコナハトの先史フェルディアがこの地で4日間戦ったという伝説に基づくものです。この2人は兄弟弟子の関係で固い友情で結ばれていたのですが、コナハトの女王メイヴの策略により決闘することとなります。戦いに勝利したクー・フーリンはフェルディアの亡骸を抱えてディー川のほとりまで運び、そこに埋葬しました。アーディーの町にはそのシーンを描写する銅像が建てられています。

 

 

中世の風情は失われつつあると書きましたが、それでも当時を忍ばせる建物がいくつか残っています。まずアーディー・キャッスル。こちらは要塞化された中世のタウンハウスで、この手のものとしてはアイルランド最大です。15世紀に建てられたもので、17世紀から18世紀にかけては牢獄として、2006年までは裁判所として使用されていました。

 

アーディー・キャッスル

 

次はハッチ家のキャッスル (Hatch’s Castle)。ハッチ家がクロムウェルから贈られたものです。現在も住居およびB&Bとして活用されています。アーディー・キャッスルよりもこちらのほうが古くて、14世紀に建てられたもの。2つのキャッスルはメイン・ストリートに面しています。

ハッチ家のキャッスル

 

次はチャントリー・カレッジ (Chantry College)。チャントリーは「礼拝堂」、カレッジはここでは大学ではなく「聖職者集団」くらいの意味だと思います。15世紀に建てられた切妻づくりの四階建ての建物。宗教的なものですがいちおう守りの機能も備えられています。

チャントリー・カレッジ



次はジャンピング・チャーチ・オブ・キルドモック (Jumping Church of Kildemock) と呼ばれる遺跡。こちらはアーディーの町からは少し離れた場所にあります。伝説によれば、キリスト教信者でない人が1715年にこの教会の中に埋葬されました。その夜、教会の壁が一瞬で移動 (ジャンプ) して、埋葬されたばかりの棺を教会の外に追い出したとのこと。1715年のある夜に強い嵐が吹き荒れ、壁が浮き上がって1メートルほど移動したとも言われていますが、真相はわかりません。

ジャンピング・チャーチ・オブ・キルドモック

 

レトロなショップ・フロント。

 

メインストリート。

 

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