キルデア県のアサイ (Athy) という町とその周辺の町・村に行ってきました。周辺の町・村というのは、キルケア (Kilkea)、キャッスルダーモット (Castledermot)。ムーン (Moone)、バリトア (Ballitore) などです。週末に近場の町まで行くのは3週連続。日が短くなるまでは続けようと思います。これまで言うほどアイルランドの国内を巡っていないなと思いまして。
このブログ記事ではアサイ (Athy) について書きます。アサイは 人口11000人ほどでキルデア県で6番目に大きい町です。ダブリンからは意外と近くて車で1時間ほど。イギリスのバンド、ザ・スミスのジョニー・マーの両親はここからマンチェスターに移民していったのだそうです。
アサイはバロウ川 (River Barrow) とグランド・キャナルが交わるマーケット・タウン (市場を開くライセンスを持っていた町) です。また、中世にはイギリスが支配していた地域 (The Pale) の端っこに位置していたため。英語とアイルランド語が飛び交い、アイリッシュ・イングリッシュ (Hiberno-English) の発展の中心地ともなったようです。
アサイのタウン・ホールはヘリテージ・センターとして活用されているのですが、残念ながら改装中。ヘリテージ・センターの中にはアーネスト・シャクルトンの博物館もあるようです。
シャクルトンはアサイの近くで生まれ、20世紀初頭に3度の南極探検を率いた探検家です。特に2度目は乗っていたエンデュアランス号が流氷に閉じ込められて破壊され、シャクルトンは乗組員と共に氷上にキャンプを張って氷が砕けるのを待ち、救命ボートで1000キロ以上を航海して脱出に成功するという偉業を果たしています。
タウンホールの近くには彼の壁画も描かれていました。
こちらは、バロウ川のほとりに建つホワイト・キャッスル (White's Castle) です。この建物は16世紀に川にかかる橋を守るために建設されたものです。刑務所として使われたりとか、警察の詰め所として使われりしたそうですが、2019年から個人の所有となっています。お値段は45万ユーロだったそうです。一般公開はされていないので中を見ることはできません。
バロウ川とクロマブー橋 (Crom A Boo Bridge)です
アサイの街並みの写真。
グラフィティ。
壁埋め込み式の郵便ポスト。