たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

AC/DC のコンサート @ ダブリン

昨日、ランチを食べようと街にでたら、AC/DCの黒いTシャツを着たむさ苦しいおじさんたちであふれていました。これはどう考えてもAC/DCのコンサートがあるということです。

 

調べてみますと会場はクローク・パーク。チケットはほぼ売り切れていたのですが、最近はticketmaster.ieで不要になったチケットをリセールできるのですね。そこで手ごろな価格のチケットを1枚確保しました。手ごろといっても100ユーロぐらいしましたが。

 

クローク・パークにはサッカーの試合を観に行ったことはありますが、コンサートで行くのは初めて。というか、大規模コンサートに行くのはほんとうに久しぶり。最後に行ったのは1995年にスレーン・キャッスルで行われたREMのコンサートではなかったかと記憶してます。

 

個人的には私はAC/DCの大ファンというわけではないのですが、何十年にもわたって第一線で活躍を続ける大御所バンドという認識はあります。私はハードロックやヘヴィメタルが苦手なのですが、AC/DCはその手のバンドと形容されることも多いものの、実際にはご本人たちもおっしゃっているようにロックンロール・バンドですね。男臭さ全開ですが。

 

なによりもこのバンドのアイコンはリード・ギターのアンガス・ヤングです。彼がSGかかえて半ズボンででてきて、ダックウォークするだけで楽しくなってしまいます。

 

さて、5時開場の7時開演ということでしたので、5時半ごろに家を出て歩いてクローク・パークに向かいます。近づくにつれてバンド名の入った黒Tシャツに身を包んだお兄さんお姉さんが増えてきます。ジーパンにモスグリーンのPUMAのパーカーという「平服」の私は恐縮してしまいます。

 

 

スタジアムの中に入るまでにチェックポイントが何か所かあって、スマホに保存したチケットを見せると係の人が「Enjoy」などと声をかけてくれるので気持ちが上がります。同じようないでたちの人たちと大勢で同じ方向に歩いているだけでウキウキしてくるわけですが、これはサッカーも同じ。

 

私の席はレベル7というスタジアムの最も高いところにあります。ゲーリック・スポーツではダブリン応援団の聖地と呼ばれるホーガン・スタンドです。チケットを買うときに「高いところにあるのでめまいに注意」と書いてあったのですが、これはほんとうに高い。いい競技場はスタンドの傾斜が急なんですよ。もちろん見やすいようにです。私も席についてしばらくはちょっとクラクラしました。

 

 

6時半に前座が始まります。前座はいま調べましたが The Pretty Reckless という女性ヴォーカルのバンドです。新人というわけではなく10年以上のキャリアのあるニューヨークのバンドのようです。

 

前座の演奏時間は1時間。まだ客席には空席が目立つ状況。立ち見のアリーナも半分ぐらいしか埋まっていません。アリーナの前の方の人はわかりませんが、スタンド席の人は最初の2、3曲がおわったらあとはザワザワしてた感じですね。

 

前座が終わって休憩時間が1時間ほどありました。その間に観客席ではメキシカン・ウェーブが起こったりもしていました。

 

いよいよAC/DCのショーが始まります。ステージ上の大きなモニターに疾走するスポーツカーのアニメが映し出されます。ハイウェイを走っていたのが楽屋の通路にかわり、しばらく走ったところでバンド・メンバーの登場。観客の興奮は最高潮に達します。

 

今日のアンガス・ヤングは緑色のジャケットと半ズボン。アンガスといえば臙脂色のイメージでしたが、これはアイルランド向けに特別に緑の衣装にしたんですかね。

 

 

残念ながら私はAC/DCの曲は何曲かは聞けばわかるぐらいで、曲のタイトルを言えるのが Thunderstruckぐらいしかなく、何の曲が演奏されたかはここでお伝えすることはできません。

 

私の左隣りには30代/40代くらいのお姉さん2人組、右隣りには20代の女性2人組だったのですが、特に左側の女性は大声で歌いまくりでしたね。親子連れで来ている若い人はいましたが、20代だけのグループというのはあまりいませんでしたよ。

 

AC/DCの演奏が始まった夜8時半というのはこの時期まだダブリンは明るいわけです。それが場内が盛り上がるにつれて暗闇が忍び寄ってきて、気が付くと空は真っ黒になっているんですね。AC/DCファンの間での赤い悪魔のツノを付けることが目印みたいになってるようなのですが、多くのファンは猫ミミみたいな要領でそれを頭につけています。それが赤く光るんですね。スタンドの上から見てますと、アリーナ席でそのツノが赤く点滅するのが見えるのが、雰囲気を盛り上げるのに一役買っています。

 

バンドのメンバーは5人なのですが、ドラム、ベース、リズム・ギターの3人はステージ中央奥にどっしりと構えてほとんど動きません。ベースとリズム・ギターがコーラスをとるときに3歩ほど前に出てくるだけです。あとは広いステージをアンガスとボーカルのブライアン・ジョンソンが動き回ります。

 

アンガス・ヤングは今年で69歳。この人は若作りなんかしないわけです。真っ白い長髪を振り乱しながら演奏します。もともとエキセントリックな表情や動きがトレードマークみたいな人だったのですが、年齢を経て、それが文字通り「恍惚の人」と呼ぶにふさわしい貫禄へと変化しているわけです。ふだんはボケているのにギターを持たせるとシャッキっとして超絶テクを繰り出すみたいなコメディ・ドラマの登場人物のようでもあります。

 

そういう意味でアンガスよりすごいのはボーカルのブライアン・ジョンソンです。この人は今年の10月で77歳になります。この年齢であのパワフルな歌声とステージングですよ。これは恐れ入ります。

 

さて、クライマックスはアンガス・ヤングのギター・ソロです。バンドをバックに10分ほどのギター・ソロ。その後、ギター一本で短いフレーズを引いては耳に手をあてて観客の声援を促す。このギターと歓声のコール・アンド・レスポンスを5分ほど続けます。ギター・ソロを15分もやれるロック・バンドは他にないと思いますよ (ここでの時間の長さは私の体感になります)。

 

アンコールを1回やり、最後は花火が打ちあがってお開きとなりました。終演後の場内放送では、トイレはスタジアム内で済ませてから帰ってくださいと何度も繰り返していました。たぶん過去にはご近所から苦情が入ったんでしょう。

 

Whelan’sやオリンピア・シアターあたりのコンサートというかライブには何度も足を運んだことがありますが、大会場のコンサートはまたそれとは違う楽しさがありますね。音楽を楽しむだけでなく、大きなお祭りに参加している高揚感があります。実は私はこれまでは大きなコンサートは避けていました。会場が大きすぎてよく見えないんじゃないかとか、音がよくないんじゃないかとか、人が多すぎて疲れるんじゃないかとか。でもそんなことはないですね。また良さげなアーチストが来たら行きたいと思います。

 

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