昨日、オリンピア・シアターで PIL のライヴを見てきました。ジョン・ライドン (ジョニー・ロットン) を生で見るのは初めて。PIL は今年の5月から8月にかけてUK/アイルランドで大規模なツアーをやっていてその一環。ツアーのタイトルは「This Is Not The Last Tour」。ライドンも69歳ですが、まだまだやるぞと。かつてのヒット曲『This Is Not A Love Song』にかけています。
ライドンはオーバーサーズの緑色のチェック柄のジャケットと、これまたぶかぶかの緑のズボンで登場。年齢からは想像できないほどパワフルで、声もでかい。モヒカン風の髪の毛もフサフサ。そうとう陰では節制して体を鍛えてるのではないかと思わせます。ロック界の重鎮というオーラがでてます。
バンドは、ライドンとドラム、ベース、ギターの 4 人編成。ギターはキーボード的なものも操っていたかな。ギターの人はダムドの 2 枚目のアルバムに参加していたルー・エドモンズという人なんですね。
しかし、柱のちょっと後ろの席だったのでギターの人はあんまりみえなかった。ゲイエティ・シアターもそうですけど、オリンピア・シアターも古い劇場なので客席に柱が立ってるんですよね。
また、私の右隣にものすごく体の大きな人が座っていて、私も最初は普通に座ってたんですけど、体が触れると悪いのでちょっと左に寄るじゃないですか。そうすると悪気はないんでしょうけど、そのスペースに右の人が侵入してくるわけです。そうするともう押し返すわけにはいきません。ああこれがサラミ戦術かと思いました。
私は 2 階席だったんですけど、私の前のセクションだけ人の出入りが激しくて、ビールを買いに行くんだか、トイレにいくんだかでワサワサしていました。PIL のコンサートに来るような人たちですからもちろん年齢層は高めです。最後の方になると私の 2 列前のおじさんおばさんが 4 人ぐらい立ち上がって踊り出したのであんまり舞台が見えなくなった。
あと、ステージに痰壺のあるコンサートも初めてでした。痰壺というか、ライドンがうがい薬だかマウス・ウオッシュだかをたびたび口に含むんですね。で。それをペって端壺めがけて吐き出すわけですが、ほとんど痰壺に入らない。
たばこを吸うからという理由で休憩も 1 回入りました。「たばこを吸う」というのは単なるエクスキュースだと思います。「しんどいから」というんじゃかっこつきません。
アンコールのないコンサートも久しぶりでしたね。PIL はアンコールしないのがお約束でしたっけ?