25 年前に買ったファクス・マシンとお別れすることにしました。
このファクスは 1996 年に私が会社を作ったときに真っ先に買ったもの。一人オフィスとはいえ、一応会社ですから。
電話とファクスとコピーができる一台三役のマシン。使う紙は感熱紙です。当時はこの手の 3-in1 が流行っていました。メーカーはパナソニック。この頃はまだシャープとか日本製の家電が多かったですね。
律儀にマニュアルもとってありました。A4サイズで150ページあります。そしてなんとモノリンガル。英語だけなのです。こんなマニュアルもいまないでしょう。
私の記憶が正しければ、ヘンリー・ストリートの入り口のあたりにパワーシティという電器商品のチェーン店があって、そこで買いました。449アイリッシュ・ポンド (VAT込み) だったと思います。ユーロに直すと570ユーロですね。いま考えると高いですね。実は先日、コピーもできるプリンタを買ったんですけど50ユーロしなかったですからね。しかもワイアレス。
このファクス・マシンはさすがに最近は使っていませんでした。2019年の1月ごろまで eir と固定回線の契約をしていて、その頃までは回線がつながっていました。その後、ヴァージンと契約してケーブルでテレビ・インターネット・電話がつながるようになったので、eir との契約を解除。ただ、ヴァージンの電話回線とのつなげ方がわからなくてそのままになっているという状態でした。仕事は基本的にメールでコミュニケーションしますし、どちらにしても携帯がありますから困らなかったのです。
実は去年の 4 月から私はセミリタイア状態です。大口のお客さんとの取引がなくなったのが一番の原因ですが、アパートのローンの支払いが終了したこともあって、特に新しい取引先を探すこともなくのんびりしていたら、そのまま今に至ります。私は今までいい年をして年単位でぶらぶらしていたことが2回ほどあるのですが、今回の 3 回目でもうそのまま終了ということになるかもしれません。
で、昨日はたまたま家のかたづけをしていたんですが、いらないものを捨てようということで整理していたら、まあこのファクス機ももう要らんはなあ、ということになりました。明日か明後日にもリサイクルセンターに持っていきたいと思います。
会社を作ったときに買ったファクス機を処分することで、会社としても一区切りかなあという感慨があります。もちろん小口のお客さんで昔からよくしてくださっているところがあるのでそちらの仕事は続けますし、会社を畳むわけではありませんが、いったんの節目ということで。
