たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

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ピラティス

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最近覚えた言葉に「ピラティス」というのがあります。うちのフラットメートがヨガのクラスに行っていて、そこにピラティスのクラスもあるというのです。英語だと Pilates と書いて「ピラティーズ」のように発音します。「ヨガ」とか「エアロビクス」とか「タエボー」などと同じように、フィットネスのメソッドの一形態です。日本でも一般的ですか?

6/25日付のアイリッシュ・タイムズ紙に Frank McNally というコラムニストがピラティスについて書いていました。マクナリーさんはピラティスの上級実践者だそうですが、ピラティスはイメージに関する深刻な問題を抱えていると訴えています。それは、ヨガやエアロビクスなどと同様に、「ピラティスって女の人がやるもんじゃん」というイメージです。

ピラティスっていうのはこのメソッドを開発したドイツ人男性の名前で、皮肉なことにこの人が男の中の男だったんです。プロのボクサーであり、警察で自己防衛術の教官もやっていたピラティスさんは、第一次世界大戦で英国軍の捕虜となったときに、負傷した捕虜たちの健康回復のためにこのメソッドを開発したのです。ピラティスはとてもマッチョなエクササイズであり、実践者にはタイガー・ウッズ、ロイ・キーン、オール・ブラックスのメンバーなどが含まれるにもかかわらず、「ピラティーズ」っていう響きがどうしても「女の人がやるもの」という印象を与えてしまうのですね。

マクナリーさんは以前、社交ダンスのレッスンに体験入学して、その様子をレポートしなさいという仕事を与えられたことがあったそうです。その日のダンスはチャチャチャだったのですが、コーチが「ワン、ツー、チャ・チャ・チャ」と声をかけるたびに、マクナリーさんだけでなく、自発的にレッスンに参加した男性もモジモジしちゃったそうなんです。そこで講師さんは、掛け声を「ワン、ツー、ワン・ツー・スリー」に変えたんですが、そのとたん、あら不思議、たちまち掛け声はダンス・レッスンではなくサッカーのトレーニングのそれのように聞こえ始め、男性たちも腰を振り始めたということです。言葉というものは、かようにそれが描写するもののイメージに大きな影響を与えるものなのですね。

マクナリーさんが通うピラティスのコースでは、インストラクターがたまたま男性だそうで、コースの後にサッカーの話もいっぱいできるしで気が楽だそうです。

フラットメートが行ってる近所のクラスは無料で2回まで体験させてくれるそうなので、今週の金曜日に行ってきたいと思います。