たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

キャリック・オン・シャノンの町

先週はリートリム県 (County Leitrim) に行ってきました。リートリム県の人口は約3万5千人。アイルランドに32ある県 (北アイルランド含む) の中で最も少ない人口です。リートリム県は何度か車で通ったことがあるだけで私はこれまで訪れたことがありません。もしかしたらドライブの途中でキャリック・オン・シャノンで休憩したことがあったかもしれない。そのくらいの感じです。

 

というわけで、まず訪れたのは県都であるキャリック・オン・シャノン (Carrick-on-Shannon)。人口は2022年の世論調査で4743人。名前の通りシャノン川のほとりにできた町。かつては水運の中心地だったようです。町の中心地は川の北側にありますが、橋をわたった南側にも住宅地や商業地は広がっており、そちらはロスコモン県となります。

 

私の個人的な印象ですが、キャリック・オン・シャノンの町はなんだか上品なんですよね。ダブリンでいえばモンクスタウンのような雰囲気があります。プレジャー・ボートが何十隻も停泊しており、別荘として使えるようなビラもあります。お金持ちが避暑地として夏に長期滞在するみたいなことがあるんじゃないでしょうか。気温は零度を下回ることも30度を上回ることもあまりなく、ほどよい気候らしいです。スライゴーへの通勤圏でもあります。私がお世話になった税理士さんもここに住んでスライゴーに通っていました。

 

最近は日本でも増えてきたセレクトショップみたいな個人経営の新刊本屋さんがあり、固めの本や郷土史関係の本を置いた古本屋兼中古レコード屋さんもあります。中古レコードの品揃えを見てみると、顧客層は主に年配の方のようです。私も何か一冊ということで、『Recipe & Remedies of Lough Rynn』(リン湖のレシピと治療法)というペーパーバックを買いました。リン湖というのはリートリムにある湖の1つ。そのあたりに伝わるレシピと民間療法について解説した本です。

ちょっと奥に入ったところにある古本屋さん

それから、19世紀の裁判所の建物を改装して The Dock (ザ・ドック) と言う名のアート・センターが2005年にオープンしました。美術品の展示があり、コンサートや演劇が開催され、クラフト・ショップとカフェも併設されています。

 

町を歩きますと、キャリック・オン・シャノンやリートリム県にゆかりのある詩人や作家を描いた壁画が目に入ります。これはインパクトがあります。手前の胸像は、この町出身の詩人・文筆家であるスーザン・ラングスタッフ・ミッチェル (Susan Langstaff Mitchell: 1866 - 1926) のものです。

 

そしてその向かいには、GAA のヒーローたちの壁画。また、少し離れたところには、イースター蜂起のリーダーとして処刑されたショーン・マクディアマダ (リートリム県出身) の壁画もあります。GAA と独立運動のヒーローはどこに行っても壁画や記念碑の二大テーマですね。


それから、こちらは教会です。1枚目がカトリックの聖メアリー教会、2枚目がプロテスタントの聖ジョージ教会。またパーシー・フレンチの話で申し訳ないのですが、聖ジョージ教会ではフレンチの祖父が牧師を務めていたそうです。また、世界で2番目に小さいと言われるチャペル (コステロ・メモリアル・チャペル) があるそうなのですが、私は見そびれてしまいました。


お昼ご飯は Olive Tree という店でフル・ブレックファストを食べました。

 

飛び降りようとする人を思いとどまらせるために、サマリタンズ (日本でいう「いのちの電話」みたいなものです) の連絡先を書いた看板が端の欄干に掲げられていました。

 

メイン・ストリート。

 

いい感じのパブの看板です。

 

 

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