たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

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モルモンが来る!

大ヒット・ミュージカルの「ブック・オブ・モルモン」が今年12月からボード・ガシュ・シアターで上演されるのですが、そのチケットの販売が3月13日から始まりました。それに合わせて、広告がいろんなところに出ています。

 

これはRuasの車内に出ていた広告。

 

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「モルモンが来るぞー!」(The Mormons Are Coming!) って、ギリギリですね(笑)。

 

さて、私が初めて見た生身の白人さんは、モルモン教の布教活動をしている人たちでした。70年代後半、私が田舎で高校生をやってた頃の話です。私の通う高校があった人口数万人の丸亀の町にも若い宣教師が二人組でやってきたのです。

 

その2人は紺のスーツに白いワイシャツというプレッピーな服装で、いつも自転車に乗って移動していました。まあ宣教できているわけですから、2人とも礼儀正しく穏やかな物腰です。身長も170cmそこそこと私たちと同じくらいの体格だったので、威圧感を感じることもありませんでした。

 

多くの日本人はそうだと思いますが、当時の私たちも積極的に宗教の勧誘をしてくる人をうさんくさく思うところがあったので、彼らが話しかけてきても、へらへら笑って真剣には相手にしてませんでした。

 

ところが、お調子者の同級生の1人が彼らの教会まで付いていったというのです。仮にS君としましょう。S君が本屋で漫画を立ち読みしていると(当時はまだ漫画にビニールカバーがかかっていなかったと思います)、モルモン教の2人が寄ってきて、「うちの教会に漫画の本いっぱいあるよ。読みにこない」と誘ってきたそうです。

 

S君はおもしろそうだと思ってついていきました。ところが、教会 (といっても単なる借家みたいなものだと思いますが) に入ったとたん、いきなりプロレスラーみたいな体格の男が出てきて、出口を塞いだというんですね。まあ、S君はいろいろ話を聞いて無事帰ってきましたが。

 

当時、私はS君の話を笑いながら聞いていましたが、今考えると、プロレスラーみたいな体格の男が出てきたというところは、S君が話を盛ったと思います(笑)。

 

あと、生身の黒人さんを初めて見たのもその頃です。身なりのいい黒人さんが、なぜか丸亀駅前に佇んで遠くを見つめていたのです。彼はスーツ着ていたんですが、ビジネス・スーツじゃなくて、私の記憶ではチャコール系の毛織のスーツ。しかも驚いたことにワイシャツが茶色だったんですよ。当時、私の田舎では、色付きのシャツなんてブルー系すら着ている人いなかったですから。

 

その黒人さんは背も高く、胸板も厚く、プロのスポーツマンと言われてもびっくりしない体つきでした。あの人、丸亀くんだりでいったい何をしてたんでしょうか。もしかして、S君の見たプロレスラーみたいな人って、彼のことだったのか。まさか(笑)。

 

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「ブック・オブ・モルモン」は、「サウスパーク」の制作者であるマット・ストーンとトレイ・パーカーが中心になって作られたミュージカルとのこと。

 

日本語版ウィキペディアによれば、「実在の宗教団体、特に末日聖徒イエス・キリスト教会を風刺しているが、作中のモルモン教徒はややナイーブで世間知らずではあるが好意的で楽観的に描かれている」だそうです。

 

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