たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

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イスラーム国の人質の件

日本人がイスラーム国の人質となっている件、アイルランドでも大きく報道されております。

 

今日のアイリッシュ・タイムズ紙にも記事が載っておりました。記事を書いたのはおなじみのデビッド・マクニール記者。

 

安倍首相の言葉 (人道のために資金援助する、みたいなこと) も 10 行ぐらい引用されてたので、それはいいんだけど、どうしても安倍に対する反対意見を出したかったらしくて、引っ張り出してきたのが上智大学の中野晃一さんという政治学者。

 

この人はよく知りませんけど、官僚制みたいなのが専門らしくて、特に中東の専門家であるとか、危機管理の専門家であるとかではないので、なんでこの人なのかがわからない。東大のイスラム政治思想専門の池内恵さんあたりに聞きにいけばいいのに

 

それで、中野さんの言ってることがまた要領を得ない。

 

「日本政府は (人質解放の) 進展にあまり影響を及ぼすことができなくて隅においやられたように感じているに違いない。しかし、ヨルダンが関与する前に日本政府は何をしようとしていた? 日本の権限が少なくなったことはよいことかもしれない」
「安部は大物の1人になりたいと考えている。ネタニヤフ (イスラエル首相)と会い、オバマ、キャメロン(英国首相)、アボット (オーストラリア首相)と話している。これは人質の助けにはならないだろう。ヨルダンが交渉をコントロールしているという事実は、人質にとってはチャンスが広がるかもしれない」

 

そんだけ。専門知識も事情もわかってない安部政権をディスりたいだけの人が、憶測でディスってるだけ。特に後半部分ですが、それってみんなが「外交」と呼んでいることじゃないんでしょうか。

 

上智の中野さんの名前にはちょっと聞き覚えがあったので、調べてみたらやっぱりそうでした。菅直人首相が辞任したときに、マクニール記者が菅をものすごく擁護する記事を書いたんですが ('Least bad' Japanese leader Naoto Kan throws in the towel')、そのときに引っ張り出してきた識者の1人でした。

 

マクニールも上智で教えてたことがあったらしいので、手っ取り早く安倍の悪口いってくれそうなお友達をもってきたんでしょうか。

 

政権の批判をするなというわけではありませんが、国内で意見が割れて動揺するのはイスラーム国にとっては嬉しいことなので、批判するならするでもうちょっとまじめな議論でやってほしいです。

 

あと、マクニール記者も、アイルランドの新聞だから少々いいかげんに記事書いてもばれないと思ってるのかもしれませんが、もうちょっと真面目に仕事してください。