ジョー・ネスボ (Jo Nesbø )の『ヘッドハンターズ』ってポスターに書いてあったので、ジョー・ネスボって聞いたことあるけど何を監督した人だったかなーと思いながら見に行ったら、ネスボは原作者でした。
主人公の表の顔は、上級管理職専門のヘッドハンター。背が低いのがコンプレックスで (っていってもノルウェー基準なので168cm)、長身美人の妻が道楽で画廊を経営する資金を捻出するため、副業として絵画泥棒をやっています。
冒頭を見ただけだとトレンディー犯罪コメディーなのかと思う滑り出しだったのですが、軍事機器会社の元社長が画廊のパーティーに現れたあたりから急展開。本格的なアクション・ムービーになります。
しょうもない脇役だと思っていた人が重要な鍵を握っていたり、広げまくった大風呂敷が魔法のように最後にうまくまとまったりとか、プロットが凝りに凝っていて面白いなーと思っていたら、ジョー・ネスボって『ミレニアム』シリーズのスティーグ・ラーソンと並ぶ北欧クライム・ノベルの代表的な作家でした。映画も『ドラゴン・タトゥーの女』(リメイクじゃない方)と同じプロデューサーだそうだ。
この映画を見に行ったのが先週の金曜だったのですが、次の日にアイリッシュ・タイムズの週末向け付録雑誌『Magazine』を読んでたら、タイムリーな記事が出ていた。まあ映画の公開に合わせたのかもしれないでど。
この付録雑誌には旅行セクションがあって、毎週いくつかの都市や国や観光地の記事が載るんだけど、そのうちの 1 つがオスロだった。
ジョー・ネスボの犯罪小説シリーズの主人公で、ハリー・ホーレっていうアンチヒーロー的な刑事がいるんだけど、彼の足跡を追ってオスロの町を歩いてみようという企画。私は彼の小説を読んだこともないしオスロに行ったこともないのでピンときませんでしたが、ダブリンだとジョイスの『ユリシーズ』のレオポルド・ブルームの辿った道のりを歩くのがちょっとした観光資源になっているようなものか。
この映画、ほんとにおもしろかったので、日本でリメイクすればいいのにと思いました。
The Headhunters
2011 年 ノルウェー映画
監督: Morten Tyldum
主演: Aksel Hennie
2011 年 ノルウェー映画
監督: Morten Tyldum
主演: Aksel Hennie