ロンドン旅行の第一の目的は帝国戦争博物館でした。産経新聞で報じられていましたが、「紛争下の性暴力」という特別展をやっていて、それを観に行きたかったのでした。この特別展についてはややこしい話になりますのでまた別に書きます。ここではそれ以外の常設展について書きます。
イギリスの帝国戦争博物館は5つの博物館から構成されていて、ロンドンに3つ、マンチェスターとダックスフォードに1つずつあります。今回、私が行ったのはロンドン・アイの近くにあるメインの博物館です。

この博物館はジェラルディン・メアリー・ハムズワース公園 (Geraldine Mary Harmsworth Park) という大きな公園の中にあります。建物はもともとは王立ベスレム病院 (Bethlem Royal Hospital) という精神病院のものでした。建物の正面には実際の戦艦に搭載されていた15インチ艦砲2門が据えられていて、見学者を出迎えてくれます。
建物を入ってすぐのところにある吹き抜けの部分には戦闘機やロケット弾などが展示されていて圧倒されます。

展示は4つの階に分かれています。1階は第一次世界大戦、2階は第二次世界大戦、3階はホロコースト、および平和と安全保障、4階は戦争のプロパガンダに関する展示と特別展のフロアです。
充実の展示内容で半日でもすべては見て回れないほどですが、以下に、日本に関係する展示を紹介します。
こちらはマーシャル諸島のタロア島 (Taroa) のジャングルで、戦争が終わって半世紀後に発見されたゼロ戦です。イギリス軍の弾が1つ突き刺さったままだったそうです。過去の戦闘による修理痕もたくさんあったそうです。

こちらは日本の特攻機に搭載されていたゴムボート。沖縄戦に参加していたイギリスの航空母艦イラストリアス号に突入した特攻機に搭載されていたものだそうです。

日本刀を敵軍に引き渡すのが降伏の象徴的な儀式として紹介されていました。

こちらのユニオン・ジャックは、1942年に日本軍がシンガポールを攻め落としたときにイギリス軍が保持していたもの。イギリス軍の将校がチャンギ収容所で抵抗の証として隠し持っていた。1945年9月にシンガポールがイギリスの支配下に戻ったとき、市庁舎に掲揚されたそうです。

刺繍のいっぱい入ったベッドシート。1041年12月にイギリス軍が日本軍を香港を明け渡したとき、ディジー・セージ (Daisy Sage) さんは現地で看護師として働いていました。スタンレー収容所に入れられたセージさんは、その体験を記録に残そうと、ベッド・シートを盗み、色付きのリネンをほぐして刺繍糸にすることで、日々の移ろいを言葉にして残したそうです。

平和と安全保障のコーナーにあったポスターです。
