ベルファストにあるアイリッシュ・リパブリカン歴史博物館に行ってきました。主に北アイルランド紛争時代の歴史をカソリック系住民の立場から振り返る博物館です。
2007 年にオープンしたこの博物館は、アイリーン・ヒッキ―さんという方が中心になって設立されました。彼女自身が収集したアイテムに加え、さまざまな方から寄付された品物が展示されています。彼女自身も IRA のメンバーとして女子刑務所に収容されていたそうです。下の壁画に描かれているのがアイリーンさん。
最初は、アーマー女子刑務所の独居房を再現した部屋です。
この博物館はボランティアの方が運営にあたっているのですが、既に亡くなったアイリーンさんの妹さんが独居房のところだけ軽く解説してくれました。
展示室は 1 つで、それほど大きくありませんが、展示品や情報量は盛りだくさんです。
18 世紀の反乱に使われた槍の先に始まり、独立闘争にまつわる様々なアイテム、北アイルランド紛争で刑務所に入れられたメンバーが獄中で製作した工芸品など、いろいろなものが展示されています。
イギリス統治時代の警察隊の制服。
北アイルランド紛争時代のポスター類とバッジ。
獄中で製作されたアート (中国風ですが芸者だそうです)。
政治的な絵が描かれたボーラン (アイリッシュ・ミュージックで使われる打楽器)。
アーマー女子刑務所の部屋の扉。
室内にはパネル (というかバナー) が10 枚ほど用意されていて、節目節目の出来事が簡潔にまとめられています。これを読んでいくだけでとても勉強になります。
いろいろと調べものができる図書室には、共用のコンピューターも用意されています。
入場は無料です。寄付金を募っていますが、私はバッジとか絵葉書とかを買いました。日曜・月曜休みで、やってる日も2時までしか開いてないので気を付けてください。