先月、北アイルランド・デリーでの暴動を取材していたライラ・マッキーさんという記者が、New IRA という過激派集団が撃った銃の流れ弾に当たって死亡しました。
その週末にイースター蜂起を記念するパレードが行われる予定だったのですが、それに先立って警察が武器を押収するために手入れを行ったんですね。過激派がそれに抵抗して暴動になったようです。
以前ほどではありませんが、まだこういう暴力は完全になくなったわけではないのですね。
彼女は 1990 年、ベルファスト生まれ。亡くなったのは、最初の本が出版される直前で、あと 2 冊の出版契約も結んでいたとこのと。将来を嘱望されるノンフィクション・ライターでもあったのですね。
マッキーさんの死を悼むために、ベルファストの街角にさっそく壁画が描かれました。何かあると壁画にするのは、北アイルランドの文化といってもいいのではないでしょうか。
“It won’t always be like this. It’s going to get better” (いつまでもこのままでいいはずがない。きっと良くなる) という言葉は、マッキーさんが 5 年前に書いた「14 歳の私へ」という文章から取られたものです。