アイルランドでもコーヒーがブームになってる話を前に書いたかと思いますが、ダブリンのコーヒー・シーンをけん引しているのが 3FE というお店です。ここは、今ではロースタリー (焙煎所) も持ってるし、お店で消費者向けにコーヒー豆も売っているし、いろんなカフェに豆を卸してます。産地を回って豆を買い付けてるらしい。コーヒーに関係することなら何でもやってるわけですが、その中の 1 つがトレーニング コースです。
私もコースに参加してきました。コースは 2 種類あって、1 つが家庭での淹れ方教室。いわゆるフィルターコーヒーです。もう 1 つはエスプレッソマシンの使い方です (カプチーノの作り方も含む)。
私は実は 2 つとも受けてきたのですが、まず家庭での淹れ方教室の方をお話します。
生徒の人数は最大 8 人なのですが、私が行ったときは夏だったこともあってか、30 代のご夫婦 2 人と私の 3 人だけ。講師のジェレミーさんは、 30 代のあごひげを生やしたいい男です。ここで講師をしているほかにも、カフェの立ち上げのコンサルタントの仕事なんかもしてるみたいです。
最初の 30 分はスライドを使ってのコーヒーのお話。コーヒー豆の種類、産地、収穫時期、豆の処理方法 (ナチュラル、ウォッシュト、パルプ ナチュラルの 3 種類ある)、焙煎による味の違い/味の表現の仕方 (下の図参照) など。
で、その後、淹れ方の実習に移ります。3 種類の器具を順番に試していきます。
最初のがエアロプレスという器具。これは、フリスビーを作った人が発明したそうです。これ、けっこう流行ってるみたい。
2 つ目がケメックス (Chemex)。
3 つめが我らが誇る日本のカリタです。
ケメックスとカリタは単純に挽いたコーヒー豆をフィルターに入れてお湯をかけるわけですけど、エアロプレスは淹れ方が面白いので、興味のある方はこちらの解説ビデオをどうぞ→
https://www.youtube.com/watch?v=d1tjf_y0O5E
https://www.youtube.com/watch?v=d1tjf_y0O5E
それで、それぞれにレシピがあるのです。豆を何グラム、お湯を何グラム、お湯を何秒かけて注ぐかなのです。3FE推奨のレシピということですね。下の写真はレシピカードです。
日本ではエスプレッソマシンのコーヒーが「本物のコーヒー」というイメージがあるかもしれませんが、アイルランドではフィルターコーヒーの方が高級イメージのようです。
コースの所要時間は 3 時間。昼食とおみやげ (コーヒー豆 1 袋とカリタの「簡単ドリップ」フィルター) がついて 100 ユーロです。私は家ではコーヒーを淹れないんですけど、十分たのしめました。エアロプレスかっちゃいました。
コーヒー器具は日本製のものをけっこう売ってます。