たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

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「マラカナンの悲劇」が実はブラジルでは「悲劇」と呼ばれてない件

もうすぐワールドカップが開幕しますね。楽しみです。

 

ブラジルでワールドカップが開催されるのは、64 年ぶり 2 回目なわけですが、前回の 1950 年大会の決勝で、ブラジルはウルグアイと対戦しました。下馬評ではブラジルが圧倒的に有利とされていたのですが、結果は 2-1 でウルグアイの勝利。ブラジル国民は悲嘆に暮れ、失神者はもとより、自殺者は出るわ、ショック死する人は出るわの大混乱だったそうです。

 

それで、決勝の行われたスタジアムの名前を取って、この試合は「マラカナンの悲劇」と呼ばれている、ということに日本ではなっているのですが、実は当事国のブラジルやヨーロッパでは「悲劇」とは呼ばれていません。

 

ブラジルでは「マラカナッス (Maracanaço)」と呼ばれていて、これは英語に訳すと Maracanã Blow ぐらいの意味だそうです。日本語だと、マラカナンの衝撃 (一撃) ぐらいでしょうか。

 

悲劇とか、神の左手とか、なんとかの奇跡とか、大げさな言い回しが好まれるのかもしれませんが、安っぽくなってしまうのでメディアなどでももうちょっと落ち着いた描写を心がけていただけるとうれしいです。

 

ところで、悲劇と言えば、やはりギリシャが本場なわけですが、日本はそのギリシャと 2 戦目で対戦します。ギリシャにはサマラスというフォワードの選手がいて、おそらく日本戦にも出てくると思われます。

 

このサマラス選手ですが、現在はスコットランドのセルティックでレギュラーとして頑張っているのですが、その前はイングランドのマンチェスター・シティーに所属していました。アラブの大金持ちが投資して強くなる直前ぐらいの時期です。

 

マンチェスター・シティーにおいて、彼はほとんど活躍らしい活躍ができませんでした。口さがないサポーターたちが彼に付けたニックネームが「ザ・トラジェディー」だったそうです。

 

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写真はサマラス選手 (Photo by Adam4267)