たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

今月見た映画 2014 年 2 月

 
4 本見ました。

 

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Her (2013 年、アメリカ)
邦題: her/世界でひとつの彼女
2/14 at Light House Cinema
監督: Spike Jonze
出演: Joaquin Phoenix, Amy Adams, Rooney Mara, Olivia Wilde, Scarlett Johansson
電話、Eメール、ソーシャルネットワークなど、新しい発明が出てくるたびに、人と人との関係性は再定義されてきたわけでございますが、ほんのちょっと先の未来を舞台にしたこの映画では、主人公の男性 (フェニックス) はオペレーティング システムの声 (ヨハンソン) と恋人のような関係を築きます。コンピュータの声といっても、ユーモアもあるし、機転も利くし、相手の気持ちを察することもできるように見えるし、絶頂も感じます。現実世界では離婚訴訟のまっただ中で、多分彼は生身の関係には幻滅を感じているのだろうと思います。関係についてのとてもオリジナルな作品だと思います。

 

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Dallas Buyers Club (2013 年、アメリカ)
邦題: ダラス・バイヤーズクラブ
2/17 at Light House Cinema
監督: Jean-Marc Vallée
出演: Matthew McConaughey, Jennifer Garner, Jared Leto
男くさい役ばかりだったマコノヒーがエイズ患者の役ということでガリガリに痩せて登場。余命 30 日の宣告を受けた彼はアメリカで認可されていない治療薬をメキシコやら日本やらヨーロッパから密輸し、法の網をかいくぐるために会員制のクラブを作って頒布する。アカデミー授賞式は今日でしたっけ? 主演男優賞はマコノヒーが獲りそうと思います。

 

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Only Lovers Left Alive (2013 年、イギリス、ドイツ)
邦題: オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ
2/23 at Light House Cinema
監督: Jim Jarmusch
出演: Tom Hiddleston, Tilda Swinton, Mia Wasikowska, John Hurt
ジム・ジャームッシュ監督の新作。デトロイトとモロッコのタンジェを舞台にした吸血鬼もの。21 世紀なので吸血鬼の皆さんもむやみに人を襲ったりせずに、もうちょっと平和的な方法で血液を手に入れているらしい。お話はシンプルでムード重視のジャームッシュ節なのだが、特に前半はペースがスローでちょっとつらかったです。

 

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Tim's Vermeer (2013 年、アメリカ)
2/28 at Light House Cinema
監督: Teller
出演: Tim Jenison
「真珠の耳飾りの少女」などで有名なヨハネス・フェルメールですが、死後 200 年ほど忘れられた後、再評価されたこともあってか、いろいろ謎のある人のようです。当時のオランダの画家は徒弟制度みたいな感じだったのにフェルメールは誰の弟子だったかわからないとか、普通はあるはずの下絵を描いた形跡がほとんどないとか。
イギリスの画家のデビッド・ホックニーが、フェルメールはカメラオブスクラや凹面鏡などの光学機器を用いて絵を描いていたんじゃないかという仮説を出します。この本を娘さんからプレゼントされた、このドキュメンタリー映画の主人公で発明家のティムさんは、フェルメールは実は画家というよりも自分と同じ技術屋 (ギーク) だったんじゃないかというアイデアに取り憑かれます。
ティムさんは絵の素養はまったくないのですが、その自分がフェルメールのような絵を描けば、自分の仮説に説得力が出ると考え、フェルメールの「音楽の稽古」という絵を再現することにします。

 

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ホックニーの考えた光学機器を簡素化することから始まり、自分で大工仕事をして絵とそっくりの部屋を作り、小道具を揃え、モデルを雇い、ティムさん自身がキャンバスに向かって模写します。模写というよりも、鏡に映った色と絵具の色を合わせて点を埋めていくというような作業です。仕上げるのに 100 日以上かかってました。ものすごい執念です。そして、出来上がった絵の出来栄えは。。。

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