日本人は本音と建前を使い分けるから云々ということを言われますけれども、アイルランドやイギリスの人にもまあそういったものはあると思います。
ただちょっと種類が違います。
野球の主審が胸の前に構えている防具を想像してください。日本人の場合は、この防具を付けるか外すかという入/切のスイッチ型です。防具は透けて見えませんので、建前という防具をつけているときは、本心と違うことを言っても大丈夫です。ただし、防具を外した本音の状態になると、素の自分を見せることが要求されます。
こっちの人は、半透明のプラスチックの防具を色違いで何枚も持っていて、それをインターフェイスとして立場によって取り換えている感じ。だから、立場によって言い方は変わってもいいけど、半透明で中が見えてるから、言ってることのコアの部分は一貫していないといけない。
これは社会とやりとりするときだけでなく、家族とやりとりするときも基本的につけています。だから、I Love You も平気で言える。
このインターフェイスの切り替えを自在にできるようになること (もしくは、立場によって相手の言い方が変わってしまうことを受け入れられること) が、彼らのいう「成熟」ということかもしれません。
個人の感想です。