ビンセントさんじゃないですよ。
弁護士さんにも悪い人がいます。
この男、トーマス・バーン、47 歳。弁護士としての信用を利用してクライアントの不動産をだまし取り、それを担保に銀行から 5200 万ユーロ (70 億円くらい) を引っ張った。昨日、懲役 16 年の判決を受けました。アイルランドの法廷で裁かれた詐欺の金額では史上最高らしい。
裁判中は、クライアントの 1 人の不動産デベロッパー (この人も破産でニュースをにぎわせている) に脅されて金を借りたとか言ってたけど、あれも嘘だったんだな。
2006 年にも一回事件を起こしていて、弁護士協会にペナルティーを科されたのが、弁護士免許取り消しにはならなかった。それで今回の事件だから、弁護士協会もいろいろ批判されている。被害者の裁判費用などで 10 億円ほど補てんしたのだが、被害者からはそれでも足りないと文句を言われている。
それはさておき、以前、フォーム・カフェっていうキッチュなカフェをご紹介したのを覚えてらっしゃいますか? どうもこのカフェのオーナーがこの人だったらしい。
お店にもよく顔を出していたらしいのだが、お客さんや近所のお店の人にはセバスチャン・ホバートという名前で通していた。トーマス・バーンなんかよりよっぽど色っぽい名前なわけですけど、ヴィヴィアン・ウェストウッド (というイギリスのファッション・ブランド) でバッグのデザイナーをやっていたのだが、辞めてアイルランドに帰ってきたという設定だったそうだ。
私はいま、アイリッシュ・タイムズの記事を見ながらこれを書いているわけですが、同紙も 2011 年に「ライフスタイル」欄で「セバスチャン・ホバート」さんに堂々インタビューしていたらしい。
すぐ横の韓国食料品店にはよく行くから、このカフェの前はよく通るんだけど、お客さんはいつもよく入っている。
