たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

新しい隣人

前にも書きましたが、私はビルの中に事務所を借りています。小さい事務所がいくつも入っています。隣の部屋の弁護士のお兄ちゃん 2 人が部屋をものすごく散らかしていた話をブログにも書きましたが、その 2 人はあれからすぐに引っ越していってしまいました。

 

先週末に仕事しに事務所に行ったら、初めて見るおっちゃんがいて、いきなり私に「君はどこで働いているんだ」と聞くので、会社の名前を言ったら、「部屋はどこ?」と重ねて聞いてきます。いちおう部屋の方を指差してから、おっちゃんが名前も名乗らないのも変なので「Who are you?」と単刀直入に聞いたら、「おれはビンセントだ。弁護士だよ」ということでした。新しく入ってきた人らしい。引っ越しなので後で棚を運ぶときに手伝ってほしかったみたいなんだけど、その日は何も言ってこなかった。

 

それで、今週の月曜だったかなあ、夕方仕事してたら、おっちゃんが部屋に入ってきて、iPhone で Gメールからメールを送るときにシグニチャ (肩書きとか連絡先とかメールの最後に自動的に挿入される機能) が挿入されないんだけど、やり方知ってるか、と聞かれ、私もよくはしらないので、わかりませんねー、などと言っていたら出て行った。

 

その次の日も午前中に私の部屋に来て、棚が余ってるんだけどいらない? と聞いてきた。特に欲しくなかったので「No thank you」というと、白い壁がいっぱい見えてるけどねーなどといいながら帰って行った。

 

なんかちょっと変なので、もらった名刺を見てみたら、肩書きのところに Mediator (仲裁人)、コンサルタントはいいとして、3番目に Trouble Shooter と書いてある。Trouble Shooter って滅多に名刺に刷らないぞと思いつつ、面白そうなので名刺に書いてあるおっちゃんの Web サイトを開いてみたらすごかったです。

 

以下の話は、ご本人がWebサイトに公開してることです。

 

ビンセントさんは昔は弁護士で、スイスあたりで多国籍企業を相手に活躍していたのだが、1991年に破産宣告を受ける。2002年にオーストラリアに移民するのだが、2004 年にベルファストの不動産取引に関連して詐欺罪で逮捕されます。ところがビンセントさんはオーストラリアからアイルランドへの犯罪者としての引き渡しに法的に11年間抵抗し続け、ついにあきらめて今年の4月にアイルランドに戻ってきます。オーストラリアでも刑務所に入ってたんだけど、アイルランドでもそのまま刑務所に入れられて、8 月に出所してきたばかりだそうです。

 

さっきネットで検索したら、彼に関する新聞記事がいっぱい出てきました。おそらく法曹界ではけっこうな有名人のはず。