たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

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腹話術

腹話術を見に行きました。街にポスターが貼ってあって、ちょっと興味を惹かれてたんですが、そしたらプロモーターからメールが来て (前になんかのチケットを買ったときに登録してた)、抽選で5組をご招待ということだったので、応募したら当たった。

 

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腹話術師はデビッド・ストラスマン (David Strassman) という人で、その筋では有名な人らしい。会場のオリンピア・シアターに行ってみると、チケットを引き換える人でいっぱい。5組というのは嘘で、会場を埋めるために人を集めたんだと思う。

 

腹話術の公演を見るのは初めてだったんだけど、やっぱりいろいろ趣向を凝らしているんですね。舞台には大きなスクリーンが 3 枚あって、映像を切り替えることでセット転換したことにしたり、人形も何体も使い分けるんですよ。定番のチャッキーみたいのから (Chuck)、テディベア (Ted A Bear)、リス、ロボット、酔っ払いピエロとか。

 

ストーリーも一応あって、David さんが引退するという噂を聞きつけた Chuck をはじめとする人形たちが、捨てられてしまうのは悲しいということで、一芝居うつんですね。なんでも願いを叶えるロボットに、言葉尻をとらえられて David さんは異次元世界に送られます。家に帰りたい David さんが、人形たちのオルターエゴに助けを求め、ヒントをもらいながら家に帰るという話。

 

異次元世界っていうのは人形たちのこしらえた嘘だったのですが、人形たちの大切さに気付いた David さんが「もう引退のことなんか考えないよー」といって、人形たちもハッピーになって、めでたし、めでたし。

 

ある意味、パペットショーですから、ほのぼのしたショーでした。映画「Ted」のところでも書きましたけど、人形はえげつないジョークを飛ばしても許せてしまうんですね。

 

ただ、正直なところ、あんまり聞き取れなかったんですよね。コメディは一般的に理解するの難しいんですけど、腹話術は出しにくい音があるらしいです。Wikipedia によると、F、V、B、P、M は唇を閉じないと音を出せないので難しいらしいです。一緒にいってもらったお友達の Y ちゃんにも悪いことしたかなと。

 

あと、腹話術は芸としてものすごくテクニックが必要だというのは見ていて凄くわかります。地声でしゃべって、人形の声を出して、人形を操作して、を延々一人でやっているわけですから。ただ、その努力の割には舞台はスペクタクルに欠けるというか、人形を操らないといけないので動きがなくなるし、掛け合いにしないといけないしで、人形使うことが逆に制限になってしまうように見えます。それやったらもう、スタンダップの漫談でいいやん、と思ってしまう。

 

すみません、最後ネガティブになってしまいましたが、お客さんはみんな大笑いしていました。David さんはアメリカ人だけどダブリンにも住んだことがあって、爽やかなおっちゃんでした。