たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

戦い済んで

日本に住んでらっしゃる方は、ドイツW杯のときのことを思い出してください。あのときは、それでも第3戦までかすかな望みがあったし、ブラジル相手に玉田選手が先制点を決めたりして、大騒ぎするチャンスもあったし、「先に点を取ったせいでブラジルを本気にさせたかなーw」なんて思うこともできましたよね。

 

ところが今回のアイルランドはなんにもないんですよ。

 

メジャーな大会にアイルランドが出場するのは、これで5回目なんですけど、これまでの4回は、アイルランド人に生まれて良かったなーと思わせてくれるような戦いぶりだったんですね。

 

最初にクォリファイされたのはEuro 88でしたが、このときは予選グループで敗退したものの、イングランドを下し、ソビエト連邦と引き分け (ソビエト連邦!?)、オランダに惜しくも1-0で敗れて1勝1敗1分けの成績でした。ちなみに、このときの優勝と準優勝がそれぞれオランダとソ連 (ソ連!?) です。

 

3回出場したW杯はご存じのようにいずれも決勝トーナメントに進出しています。メジャーな大会に出場したら楽しい思いしかしたことなかったのに、今回は浮かれて調子こいてたら冷や水を浴びせられました。

 

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3 試合目はパブもガラガラだったらしいですけど、私も家で仕事しながら横目でテレビを見ていました。デバートには緑のシャツがいっぱい売れ残っていて虚しかったです。

 

今日の新聞に一次リーグ 3 試合のスタッツが載ってたんですけど、やっぱり数字には如実に現れます。

 

(1試合平均) . 全チーム平均 . . アイルランド
パス試行: . . . 543 . . . . . 416
パス成功: . . . 391 . . . . . 242
パス成功率: . .. 72% . . . . . 58%
シュート数: . .. 13 . . . . . 8

 

シュート数でも枠に行ったシュート数でもアイルランドは下から 2 番目。最下位はギリシャです。

 

GK のセーブ数ではアイルランドがトップ。どんだけ攻められていたかということです。セーブ数が一番少ないのはなんとギリシャ。守りが堅くてシュートも打たせなかったチームということですね。

 

あまりに負け方がふがいなかったせいで、トラパットーニ監督への批判も高まっていますが、本人には辞めるつもりはないし、契約を更新したばかりなので協会の方から解雇することもないでしょう。テレビの解説では、スワンジー (プレミアに今年上がってきたばかりのチームだけど、攻撃的なフットボールで好成績を収めた) のビデオを見せながら、アイルランドもこういう戦い方が十分できるんじゃないか、なんてやっていた。

 

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第3戦はすでに敗退が決まっていたということで、先発メンバーをかなり代えてくるんじゃないかと期待されたんだけど、代わったのは1人だけ。それも、第2戦で新しく入ったコックスを外して、第1戦の面子に戻しただけ。そのニュースが入ってきたとき、みんなでズコーッ、となった。ロイ・キーンはあいかわらずITVの解説で吠えてるし。

 

ああ、そうだ。アイルランドだけじゃなく、イギリスやドイツでもメディアに取り上げられて話題になったこの旗。

 

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ラジオ番組でオークションになって、14800ユーロ (約150万円) で競り落とされました。収益金はすべてチャリティーに寄付されるそうです。

 

Ireland 0-2 Italy

 

REP OF IRELAND: Given, O’Shea, Dunne, St Ledger, Ward, McGeady, Whelan, Andrews, Duff, Keane, Doyle. Subs: Long (McGeady 65), Walters (Doyle 76), Cox (Keane 86) Sent off: Andrews.


ITALY: Buffon, Abate, Barzagli, Chiellini, Balzaretti, Pirlo, Marchisio, Motta, De Rossi, Di Natale, Cassano. Subs: Bonucci (Chiellini 57), Diamanti (Cassano 62), Balotelli (Di Natale 74)

 

Goals: Cassano 35, Balotelli 90