それでは、火曜のアイリッシュ・タイムズ紙に載った野田首相誕生を伝える記事です。担当は同じく McNeill 記者。
見出しは『Hawkish Japanese minister named PM – Noda know for fiscal and foreign policy conservatism』。訳しますと、『タカ派の日本の大臣が首相に指名される - 野田は保守的な財政および外交政策で知られている』。
記事によれば、野田さんは原子力発電を支持し、第二次世界大戦時の軍国主義政権を擁護したそうです。それならば、タカ派っていうのは間違ってないでしょう。
それから、野田さんの当選によって、2 年間続いた民主党の左寄りの (left-leaning) プログラムが終焉した、と書かれています。
野田さんについては、私はほんとに何も知りません。日本の報道によると、調整型のリーダーらしいんですが、いま必要なのはそういうコンセンサス・シーカー (consensus seeker) じゃなくて、リスク取って積極的に問題の解決にあたれる人だと私は思うんだけど。
あと、結果を聞いて私が思ったことは、海江田さんじゃなくてよかったな、ということです。
5 月に日本に帰った時に海江田さんがテレビに出てるのを見たんだけど、菅さんとまったく同じタイプの人だった。何も具体的なことを言わずに、時間だけ潰すタイプ。たぶん、政局の中でどう泳ぐかしか考えてこなかった人たちだから、国民とどうインタラクトすればいいのか見当がつかない。そういう言葉を持ってないんだと思う。
野田さんは、新執行部に「全体を見て戦略的にパスを回せるミッドフィールダー（ＭＦ）になってほしい」とサッカーの言葉を使って挨拶したらしい。あんまりピンとこないたとえだけど、サッカー好きとしてはやっぱりうれしい。
野田首相はプロレス好きでも知られてるらしいんだけど、ここはひとつストロング・スタイルで頑張ってほしい。
写真はアイリッシュ・タイムズ紙から。決選投票の結果が出たあと、ノーサイドということで海江田さんと握手する写真なんだけど、悪代官と越後屋がひそひそ話してるように見えてしまうんだがｗ
