たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

ジェイムズ・ジョイス・センター

ジェイムズ・ジョイス・センター (James Joyce Centre) は、ジェイムズ・ジョイスの記念館のようなものです。今や中華街となっている Parnell Street から左に入った North George Street にあります。ジョージ王朝様式の建物です。

 

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私が初めてここを訪れたのは、『フィネガンズ・ウエイク』を訳した柳瀬尚紀さんが来愛して講演したときだった。訳書が出てすぐに講演にいらしたと思うのだけど、今調べたら、出版が完結したのが 1993 年だから、相当昔のことですね。

 

この間、久しぶりにジェイムズ・ジョイス・センターに行ったのです。そしたら、改装されて小奇麗になっていた。一階は本とか T シャツとかマグカップとかのグッズ売り場になっている。

 

5 ユーロの入場料を払うんですけど、最上階が展示場になっています。ジェイムズ・ジョイスの寝室を再現したりとか、最近のアイルランドの観光スポットではよくあるんですけど、インタラクティブな展示物とかがあります。モニターに『ユリシーズ』の章が列挙してあって、特定の章を触るとその章で主人公ブルームがたどった道のりが表示されたりとかです。ショート・フィルムも 3 つぐらい上映されています。

 

この間 (6 月だったかな)、久しぶりにジェイムズ・ジョイス・センターに行ったんですけど、それは何故かと言うと、お友達の motoko fujita さんが写真集を出版して、その出版記念パーティーが行われたからです。

 

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前にチャペリゾッドに住んでるお友達にチャペリゾッドを案内してもらった話を書きましたけど、それが motoko さんです。

 

motoko さんは写真家なので、基本的にはジョイスの所縁の地であるチャペリゾッドの写真集なんですが、いろんな人がテキストを寄稿してくれています。上院議員で大統領選に立候補するのしないのいってた David Norris さんとかですね。

 

題名は『The Shadow of James Joyce: Chapelizod & Environs』です。日本のアマゾンでも購入できるよ。(また、翻訳付きのものが、下の Frickr のリンクから買えます。)

 

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motoko さんの写真をもっと見たい方はこちらへ↓。
http://www.flickr.com/photos/motokofujita/sets/72157626394171088/

 

ジェイムズ・ジョイス・センターを出て、右に向かってちょっとだけ坂を登ったところにコバルト・カフェっていうカフェがあります。motoko さんお勧めのカフェで、中庭のテーブルがいいらしい。でも、たぶんオーナーは道楽でやってるので、3 時半には閉まってしまうし、土日もやってない。

 

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最後の写真は、ジェイムズ・ジョイス・センターの裏窓から写した風景。朽ち具合が気に入ったので。