私の住んでいるスミスフィールドはアイルランド語では Margadh na Feirme と言って、これは「農産物市場」というぐらいの意味らしい。
昔かいろんな市場として栄えたところなんだけど、今でも大きな青果市場が近くにある。この市場はビクトリア朝の建物で、建築物としても重要らしい。
バブルの頃にはこの建物を中心にした再開発が計画されていて、市場の業者さんは追い出されて、お店やレストランが入り、隣の魚市場があった場所は公園になり、その周りをアパート、オフィス、レジャーセンターなどの複合施設が取り囲むという予定になっていた。
でも、バブルが終わり、デベロッパーの資金も足りなくなり、計画は立ち消えになった。
しかし、ここに来て、ダブリン市役所が別の形での再開発を考えているらしい。前よりはぐっと規模は小さいんだけど。
新しい計画では、市場の機能を残すので、卸売業者さんもここに留まる。だけど、スペースの半分を小売に貸し出すことになる。肉屋、魚屋、チーズ専門店、八百屋、パン屋さんなど、ちょっと商品にこだわりがあるタイプ (英語だと artisan っていう) の小売業者さんが主に入るみたい。
話は結構進んでいるようで、100 万ユーロ未満の投資で、建物のお化粧直しをしたり、冷蔵施設を据え付けたりして、11 月には試験的にマーケットを開催する予定。その後、出店希望者を募って、来年の 3 月ぐらいまでには正式に立ちあげたいみたいです。
コークのイングリッシュ・マーケットみたいなものを想定しているそうで、ちょっと楽しみ。
