ライトハウス・シネマが危ない

うちの近所にライトハウス・シネマっていう映画館があります。2008 年にオープンしたアートハウス系の映画館です。

スミスフィールドにこの映画館があることが私はとても嬉しくて、人に会ったりすると、どこに住んでるの？ なんていう話になりますが、私は「スミスフィールド」と言った後で、「映画館ができたんだよね」と必ず付け加えてしまいます。もちろん、歩いていける範囲に映画館があって、映画の開始時間に家を出れば、(映画の前には広告の上映があるので) 映画に間に合うというのはとてもラッキーなことなんですが、こういう文化施設が近所にあるというのは私的にはとても鼻高々なことです。

ところがですね、この映画館が閉館する可能性が出てきました。大家さんが去年の 5 月に家賃を年 10 万ユーロから 20 万ユーロに一気に 2 倍に上げようとしたのです。映画館の方は「それは納得できない」ということで、一部だけ払って交渉を続けてました。

ここにきて、業を煮やした大家さんは債権者として、映画館を運営する会社を清算してお金を返してもらえるように裁判所に申請したんですね。それがわかったのが先週の金曜日。映画館の役員の人たちは、これにどう対処するか今日、会議を開くって新聞に出ていました。

この映画館は、何としても存続してほしいなー。お客さんが入ってないときが多くて、潰れてほしくなかったので私もけっこう通ったんですけど。また、ここが無くなると、アートハウス系の映画館が IFI だけになっちゃうんですよね。百万人都市ダブリンとしては、それはやっぱりさみしいでしょう。

ただ、あのスペースで年 10 万ユーロの家賃ていうのは格安だとは思う。スミスフィールドに来たことある人は知ってると思うけど、駅にキオスクあるでしょう。あのキオスクの家賃が年間 4 万ユーロって言われたもん。バブルの真っ只中の頃ですけど。

(アイリッシュ・タイムズ紙の記事↓)
http://www.irishtimes.com/newspaper/finance/2011/0322/1224292775778.html