今日のアイリッシュ・タイムズ紙に今回の選挙で当選した議員の年齢別・性別の構成が載ってました。
まだ開票が完了していないので、当選が確定した 154 人の分 (定員は 166 人) の分析です。
まずは年齢別。
20 代: 5 人
30 代: 34 人
40 代: 37 人
50 代: 46 人
60 代: 32 人
70 歳以上はいません。
30 代: 34 人
40 代: 37 人
50 代: 46 人
60 代: 32 人
70 歳以上はいません。
労働党がちょっと 60 代が多いですけど、政党間でそれほどの違いはないです。
日本のデータは知りませんけど、これはやっぱり日本に比べるとずいぶん若いんじゃないかと思います。30 代から 60 代まで、各世代がいい感じに代表者を送り込んでいると言えます。日本のように 60 代や 70 代の政治家が多いと、若い世代の声を国会に届けることは難しいです。特に若くて非正規雇用の人たちのあたりがぽっかりと政治的な真空地帯になっているような気がするんですが、その辺をすくい取る政党があってもいいと思うんですけど。
次は性別です。
男性: 131 人
女性: 23 人
男性: 131 人
女性: 23 人
女性の割合が 15% ぐらい。全候補者でいうと、566 人中 86 人が女性 (やっぱり約 15%)。日本は衆院が 11%、参院が 18% ぐらい。平均するとアイルランドと同じくらいか。でも 15% って改めて考えると少ない印象です、私的には。
去年の秋ぐらいですが、今度首相になるフィネ・ゲール党のエンダ・ケニー党首が、女性議員の比率を上げるために、「候補者の 20% を女性にする」っていうのを党の規則に追加しようとしたんですね。そしたら議員の反対にあって没にされた。そのとき強硬に反対したのがルシンダ・クレイトンっていう若い女性議員。記名投票になって、ほかの多くの女性議員も反対票を投じた。
クレイトン議員が言うには、「女性候補者の割り当て数を決めるっていうのは陳腐な手段で、ものすごく複雑な問題に対する安っぽいソリューションにすぎず、女性が政治の世界に入るのを阻んでいる本質的な問題の解決にはならない。長い時間働かなければならないとか、子供の世話のこととか、政界で女性がどのように取り扱われているかとか、そういうことに対処しなければいけない」ということだそうです。
割り当て数を決めるっていうのは、男女同権に向けて「なにかやってますよー」という表面上のアピールみたいにも見えるし、男性の方からすると不平等感はあるかもしれませんし、女性の方からしてもそんな庇護者みたいなことしてもらわなくてもいいよ、ということかもしれません。
日本でも女性の社会進出を促すとかいいますけど、仕事がお酒の場とかゴルフ場で決まる慣習をなくすとか、子供を育てる環境をどうするかとか、そういった根本的なことを解決しないと女性の社会進出は進まないでしょう。これはまあ、とりもなおさず、男性が家族と過ごせる時間を増やせるということにもつながるわけですが。
しかし、割り当て数を決めてでもまず女性の議員数を増やした方が改革は進みやすいのでは、なんていう意見もあるわけで、この辺はむずかしいですね。