たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

アイルランドの総選挙: 選挙方式

アイルランドは中選挙区制で、1つの選挙区の定員は 3 ~ 5 人です。ダブリンは人口が多いから 12 の選挙区があるんだけど、田舎の県だと 2 つで 1 つの選挙区というところもあります。

 

金曜に投票があって、いま月曜の午後なんだけど、まだ結果の出ていない選挙区が 3 つあります。これは、何回も票を数える独特の集計方法だからです。

 

これが投票用紙です。

 

イメージ 1

 

右端に四角いスペースがありますが、ここに「1」から順番に数字を書き込んでいきます。一番当選してほしい候補者が「1」で、次に当選してほしい人が「2」です。候補者が 20 人いたとして、「20」まで数字を振ってもかまいませんし、「1」だけ振ってあとは空欄でも大丈夫です。

 

最初の開票では、「1」の数を候補者ごとに数えます。

 

この時点で、選挙区ごとに算出された Quota (割り当て数) を超えた候補者は当選が決まります。Quota は、有効投票数を定員に1を足した数で割った値です。たとえば、有効投票数が 60000 で、定員が 5 の場合は、60000 ÷ (5 +1) で 10000 が Quota になりますので、「1」と書いてくれた人が 10000 人以上いた候補者はダルマに目を入れることができます。ダルマがあればの話ですけど。

 

最初のカウントの段階で当選者が全員決まることはまずありませんので、開票は第二カウントへと続きます。第二カウントでは、最初のカウントで一番得票の少なかった候補者を失格にして、その人の票をばらし、「2」と書かれた候補者に割り振ります。

 

または、

 

最初のカウントで Quota を超えた候補者がいた場合は、超えた分の票をばらして、「2」と書かれた候補者に割り振ります。Quota が 10000 で 12000 票獲得した人がいれば、余った2000 票を他の候補者に回すということですね。ちょっとこの辺が私も理解できないところなんだけど、12000 票のうち、どの 2000 票を「余った分」と見なすのかちょっとわからない。

 

とにかく、こんなふうに、得票の少ない人を1人ずつ失格にしていき、Quota を超えた候補者が定員数に達するか、定員数+1 の数まで候補者を絞られるまで開票を繰り返します。定員数+1 の数まで絞ったら、最後は Quota に達してなくても当選者が出る可能性があります。

 

むむむ。がんばって説明したつもりですが、あまりわかりやすくないかもしれませんね。こういう投票方式は「単記移譲式」というそうです。



昨日、イギリスの Sky TV を見てたら、ニュースキャスターが Fianna Fail (フィアナ・フォイル) のことをフィアナ・フェイルと発音していておかしかった。たしかに、選挙結果は フェイル (Fail) だったんですけどね。