総選挙: 党首テレビ討論

アイルランドでは国会が解散になって、総選挙が行われています。投票日は2 月 25 日。

昨日はRTEで党首討論をやっていた。

参加者は
エンダ・ケニー (Fine Gael)
ミホール・マーティン (Fianna Fail)
エイモン・ギルモア (労働党)
ジョン・ゴームリー (緑の党)
ジェリー・アダムズ (Sinn Fein)

やっぱり5人もいるとそれぞれの発言時間も短くなるし焦点もぼけちゃいますね。イギリスでやってた3人ぐらいのほうが、それぞれの政策をじっくり聞ける感じです。

現在は Fiana Fail と緑の党の連立政権なんだけど、経済の失敗でこの 2 つの党は大きく議席を減らすことが確定的。焦点は、Fine Gael が単独与党になれるか、労働党との連立政権になるかというところ。

肝心の政策については、討論聞いただけではピンとこないっていうのが正直なところですべ。言ってることが財政的に実現できるかどうかってのも検証不可能だし。

たとえば、身近な問題と思われる医療制度のことでも、GP (家庭医) にかかるときの料金をタダにするって言ってる党があるんだけど、その財源をどうするのかとか考え出すとわからなくなる。もちろん、アイルランドの医療制度はもうちょっとなんとかならないかと思いますけど。専門医にみてもらうのに何カ月も待つとか当たり前ですから。

日本の医療制度は凄いですよ。大事にしてください。こっちにいると、医療サービスっていうのは、当たり前のことなんだけど、限りのあるリソースなんで、みんなで仲良く分け合って利用しないといけないというのがよくわかります。

こういう討論すると、やはり人柄みたいなのはわかりますね。プレッシャーに強いかどうかとか。今回の議論では、誰が大勝して誰が大負けしたっていうほどの差は付かなかったみたいですけど、エンダ・ケニーさんは演説やっぱり下手ですよね。もったいつけてしゃべるので、威張ってるように聞こえる。自分のペースでしゃべるのではなくて、もうちょっと聞いてる相手のことを考えたペースでしゃべった方がいいのではないか。あと、日本人の私的には、討論するときはポケットから手を出した方がいいんじゃないかと思うんだけど、誰も何もいってなかったからアイルランド人的にはあれはOKなんだろうな、きっと。

ジェリー・アダムズさんは、こういう討論会は下手だったらしいんだけど、今回はいい感じだった。いくつかの選挙区で最後の議席を争うとみられてる Fianna Fail のマーティンさんが激しく攻撃してきたんだけど、余裕でかわしていた。まあアダムズさんは修羅場くぐった数が違うからな。過去のことがあるから、どの政党も Sinn Fein とは連立を組まないと言っている。