たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

やばいよ、やばいよー

まいど! みなさんどうもすみません。お騒がせしておりますアイルランドです。

 

なんだかんだでIMFとEUの支援を受けることとなり、先日、今後4年間の清貧計画なるものが政府から発表されました。

 

★消費税が2年後には2%上がって23%に。
★固定資産税の導入(100ユーロ、これまではなかった)
★水道代の徴収(これまで一般家庭はタダだった)
★社会保障の削減
★学費値上げ
★年金の減額
★子供手当の減額
★炭素税(ガソリンとかにかかる税)の倍増
★最低賃金の切り下げ(それでも日本円で800円ぐらいなんだが)

 

などですね。

 

50000 ユーロ (550万円)の年収の人で、3000 ユーロ (33 万円) ぐらい手取りが減るだろうとのこと。不動産・建設業社と銀行がバカやったツケを国民が連帯責任で払うっちゅうことでございます。

 

他の EU 諸国から低すぎると文句を言われている法人税ですが、これは 12.5% で据え置き。この低い税率は海外直接投資を引き寄せるための鍵なので、これについては国内からはあまり批判は出ていません。

 

まあ、しかし、アイルランドの人はこういう状況に対する resilience (打たれ強さ)みたいなものはあります。今回の不況はアイルランドにとって「未曾有の」不況ではないですから。これまでにもこういうことは何度かありました。

 

この写真は、清貧計画発表を受けてのタブロイド紙の一面。

 

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左から
スター紙
『I sentence you all to debt.』
Debt (負債) を Death (死) に変えると「死刑を宣告する」の意味になります。ダブリンは th は t の音になるんで、発音が同じになるんです。「みなさんに借金漬けを命じる」ぐらいの意味です。

 

ミラー紙
『War on the Poor』
War on the terror (テロとの戦争)に掛けてるかな、掛けてないかな。「貧しい人への宣戦布告」ぐらいの意味。

 

デイリーメール紙
『Welcome to the age of doing without』
「do without」は学校で習いましたが「なしで済ます」の意味。「清貧の時代へようこそ」。

 

サン紙
「Do they know it’s Christmas?」とサンタに扮したカウエン首相が問いかけています。バンドエイドの曲のタイトルですね。クリスマスの時期だというのに、こんな悲しいお知らせをありがとう。

 

吉田たくろうさんの「祭りの後」を口ずさみたくなるような年の瀬でございます。