たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

カマタマーレ讃岐、四国リーグ優勝!

イメージ 2

 

カマタマーレ讃岐が最終節で徳島ヴォルティス・セカンドを 3-0 で下して、四国リーグ優勝を決めました。2 年ぶりです。

 

今年は、スポンサーだった穴吹工務店が倒産したりして、予算的にも厳しかったり、選手もいっぱいいなくなったりしたんですけど、結果が出てよかったなー。

 

私は一度も試合を観に行ってないですけど、今年から就任した北野監督を初め、選手のみなさん、よく頑張ってくれました。

 

去年と一昨年は羽中田 (はちゅうだ) さんが監督をやっていた。羽中田さんは、サッカー好きな人には有名だけど、高校選手権で大活躍して将来を嘱望されたんだけど、交通事故で下半身不随になってしまった。地元で公務員してたんだけど、サッカーの夢が断ちがたく、スペインに留学した後、テレビの解説やったりしながら、日本サッカー協会のA 級ライセンスを取得した。このライセンスがあると、J リーグのチームの監督にもなれる。

 

羽中田さんは、カマタマーレ讃岐で初めて監督業をやることになった。監督どころかコーチもやったことがない人に監督を頼むわけだから、カマタマにとってはこれは大胆な決断だった。話題作りみたいなことも考慮したと思う。羽中田さんはサッカー界ではネームバリューがあるし、車椅子の監督というのはやはりメディアに取り上げてもらいやすい。羽中田さんにもその辺のこと (話題作りみたいな面でも協力してもらいますよ、みたいなこと) は納得してもらっていたみたいだ。

 

それで、羽中田さんはスペインに留学していたので、理想のサッカーはバルセロナのサッカーということだった。もちろん、バルセロナとカマタマーレじゃ、リソースの差は月とスッポンであるので、サッカーファンはたぶん、うーん、日本の 4 部リーグでバルセロナと言われてもなー、という感じだったかもしれない。

 

戦術的な面で、羽中田さんがどれくらいバルサのサッカーを讃岐でやろうとしたのか、それとも割り切って讃岐ではまったく現実的なアプローチを取ったのか、私は一度も試合を見てないのでわからない。でもまあ、今思うに、的外れじゃないかと思われつつも、あの時点でバルセロナの名前を出しておくことはとても大事だったんだと思う。

 

バルセロナの名前はサッカーにあんまり興味がない人でも知っている。だから、バルセロナの名前を出すことで、プロスポーツと言えば指をくわえてテレビで観てるしかなかった香川県で、もしかしたらバルセロナみたいな世界に名だたるクラブができるかもしれない。そういう思いを香川の人に植え付けることができた。まああそこまで大きなクラブになるのは可能性としてはかなり小さいわけだけど、私たちはバルセロナと同じ土俵に立っていると強弁しようと思えば強弁できる。

 

実際に、カマタマーレはバルセロナにつながっている。たとえば、これはほんとに喩えなんだけど、FIFA クラブ・ワールドカップでバルセロナに果敢に戦いを挑んで善戦したガンバ大阪に、天皇杯の 2 回戦で 4-1 で負けたけど、1 点取って讃岐の意地をみせたぜ、どうだ見たか、バルセロナ、今回はこのぐらいにしといてやるぜ、みたいな。

 

羽中田さんは、純粋にサッカーのスタイルのことでバルセロナを出したのかもしれないけど、バルセロナは運営の形態でもソシオっていう市民がお金出しあってクラブを所有しているから、そういう点でも良かった。たとえば、羽中田さんがチェルシーを目指していますとか言っていたら、チェルシーやるんだったらやっぱり油成金呼んでこないといけないんじゃないかという話になって、意気消沈していたかもしれない。

 

それはいいとして、今年監督に就任した北野さんは、香川県の出身。高校は帝京に行って、日立でプレーしたあと、JFL 時代の京都でコーチをし、去年は J2 のアロッソ熊本で監督をしていた。試合をまったく見たことがないのでイメージだけで語って恐縮なのだが、報道などを読む限り、リアリズムの人。限られたリソースをやりくりしてチームを優勝に導いた。選手のみなさんも期待に応えてくれた。ほんとに嬉しいです。

 

次は、JFL 昇格を賭けた地域大会決勝です。これは、3 日間で 3 試合を 2 回やるっていう凄いスケジュールの大会で、各地域リーグを勝ち抜いた強豪が出てくるんで厳しい戦いになるとは思うけど、なんとかなる。なりますよ。

 

イメージ 1