たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

日本 1 - 2 イングランド

先週、韓国に 2-0 で負けて、私は見なかったのだけど、内容も相当悪かったらしい。壮行試合だから監督の挨拶とかあるはずなんだけど、岡田監督は現れず、なぜかキャプテンですらない川口選手が挨拶した。その頃、岡田監督はサッカー協会の犬飼会長に「私が監督続けていいんですか?」とか進退伺を出してたらしくて、まあ、それは内密にやってる分にはいいのかもしれないんですけど、記者会見の冒頭で進退伺出して犬飼会長のサポートを得たことを明かした。

 

普通は、社会的立場が上になれば、説明したり、責任とったりする必要が出てくると思うんだけど、日本はなぜか偉い人は説明したり責任とったりしなくても許されちゃう。なんでだろう。

 

韓国に負けてくやしくなかったのも初めてだったし、日本が負けて清々しい気持ちになったのも初めてでした。

 

で、昨日の日曜日に中立地 (オーストリア) で対イングランド戦。今の状態の日本が負けるのは鉄板だと思った。前日にブックメーカーに行って、日本が負ける方に賭ける。日本が負けるのに賭けるのも初めてでした。

 

イギリス地上波の ITV で中継したから、家でテレビ観戦。解説は元アイルランド代表のアンディー・タウンゼンドと元イングランド代表のガース・サウスゲート。司会の人はいつも BBC でやってる人だ。フリーランスだったんだな。ジャニーズのタレントさんは出てません。

 

スタジオでの試合前のアナラシスはもちろんイングランド中心。日本について振られたサウスゲートが「日本はいい動きをするし、なんちゃらかんちゃら。決定力に問題があって、それには彼らのサポーターも不満を持っているようだが」などとしたり顔。サウスゲート、優しいなー、と思う。

 

画面が切り替わって、スタジアムへ。通路で入場を待っている選手の姿が映る。もうここで俄然、気分が盛り上がってくる。日本が負ける方に賭けたことを後悔し始める。

 

選手が整列してイギリス国歌と日本国歌が流れる。サッカーを消費財としか考えてない日本のテレビと違うから、両国歌がフルで流れます。日本の国歌が始まったところで、一人が大きなブーイングしてるのが聞こえる。やっぱり、国歌にブーイングするのはバカっぽいと思う。

 

試合が始まって、日本がいきなり先制。トゥーリオ。日本が負ける方に賭けたことを実利的にも後悔する。

 

前半は内容的にも四つに組めてた。中盤の底に守備専の選手 (阿部) を置いたのが大きいと思う。あそこの位置は、展開力とかしゃらくさいこと言わずに、センターバックの 2 人を守るっていう意識付けでしっかり守ってもらった方がいいと思う。

 

フォワードは、岡崎と森本だったら、前でチェイスしてくれる分、岡崎を先発で使いたいんだろうな、というのは分かった。だけど、岡崎だと小さすぎるからクロスが入っても点が入る気はしない。どうせ点取る気ないんだったら、岡崎ぐらい走れて、潰れてくれるだけでいいからターゲットになれるようなFWっていなかったのかな。選ばれてる選手の中だったら矢野あたりだとどうなんだろう。

 

岡崎を前で使うんだったら、本田は必要だと思う。体張れる選手が前に一人はいないと話にならないから。昨日は左の大久保と長友で崩して、クロスあげるときには岡崎と本田が前線に詰めてるってゲーム・プランかと思ったが。右サイドバックに今野入れてる時点で右からの攻撃はあんまり期待してないというか。あと、大久保はまったく期待してなかったけど、悪くなかった。全然、悪くなかった。

 

昨日は中村俊輔が出てなかったんだけど、やっぱり、うまいんだけど、体張れない、守備は中途半端っていう選手を、2 人 (遠藤は出てた) も先発にいれる余裕は日本にはないんじゃないか。っていうか、そんな余裕のあるチームってどこにあるんだろう。

 

後半に入って、私自身は日本がこのまま勝ってくれるともちろん嬉しいし、イングランドが勝っても嬉しいというリラックスした気分。こういうもの Win-Winの関係というのか。いわないか。

 

本田のありえないハンドボール (あの集中力の欠如は弁護のしようもない)、川嶋のスーパー・セーブ、岡田・カペッロ両監督の喧嘩 (これ、前半だったけ?)と見所満載。ジェラード、ランパー、ルーニーあたりがイライラしているのを見るのもいとおかし。

 

私のMoM (man of the match) はルーニー抑えきっちゃったトゥーリオ。ちなみにITVのMoMはルーニーだった。

 

結局のところ、運動量が落ちたのか、運動量の多かった大久保・岡崎を代えたせいなのか、前半はサイドに人数かけて守れてたところを、一対一で守るようになって、クロスあげられてオウンゴールで 2 失点。オウンゴール自体は不運なことだけど、後半息切れして失点っていうパターンはなんとかならないか。

 

しかし、敵の誰にも得点を許さず、味方のサポーターを満足させた上で、オウンゴール 2 つで勝利を献上して、相手も満足させる。Win-Winの状況を提供するこの方式は、日本の外交のひとつのあるべき姿を示せたのではないか。どっちかというと、Lose-Loseか。

 

7 ユーロほど儲かったので、アジアン・ショップにいって、亀田製菓の「揚一番 – コクのある醤油味」を買ってきて食べた。おいしかった。

 

イメージ 1